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父の遺言「2/3の財産を妹に」納得いかない姉がとった行動は?

8/20(火) 9:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

誰でも一度は経験するであろう相続。しかし、「争続」の言葉が表すように、相続に関連したトラブルは尽きない。なかには、生前の対策によっては避けられたであろうトラブルも多く、相続を見越した行動が求められる。本記事では、相続・事業承継案件を多数扱う、税理士法人田尻会計・古沢暢子税理士が、争続トラブルの事例とその対策を解説する。

生前に「公正証書遺言」を作成していたA先生だが…

◆「平等」を心がけていたA先生が作成した遺言の内容は?


顧問先の内科医A先生が癌を患い、2年間の闘病生活のあとに帰らぬ人となりました。先生は大変苦労をされて医師の資格を取得し、70歳を過ぎても毎日のように診療を続ける、「勤勉」「真面目」を絵にかいたような方でした。

A先生には妻と2人姉妹の子供がいました。家庭では「平等」ということを常に心がけており、色々な場面で姉妹に同じ物や環境を与えてきました。姉妹はどちらも私立の高校・大学へと進学して立派な社会人となり、新しい家庭を築いて独立していきました。

A先生から、公正証書遺言を作成したいとの相談を受けたのは、先生が亡くなる1年程前のことでした。当事務所は財産の整理や評価を行い、必要書類を作成するとともに、その遺言の執行者に選任されました。

A先生の葬儀と四十九日の法要を終え、ご家族の気持ちも少しずつ落ち着いてきた頃、当事務所はA先生の妻に連絡をとり、ご家族が揃ったところで遺産分割に関する話をしたい旨を伝えました。

A先生の妻は遺言があることを知っていましたが、その内容までは把握しておらず、ご家族3人ともに、この時点ではじめてA先生の最後の意思を知ることとなりました。

財産のうち、自宅と診療所の土地・建物は妻に、現預金等その他の財産については2/3を次女に、1/3を長女に相続させるというのが遺言の内容でした。このほかに、妻を受取人とする生命保険にも加入していました。

遺言の内容の背景には、妻が引き続き現在の家に住めるようにしたい、姉妹の相続分に関しては親の扶養・介護の貢献度を考慮して、次女により多くの財産を相続させたい、また、長女は医師として仕事をしており収入も安定しているので、次女よりも相続分が少なくても生活に困ることはないだろう、という考えがありました。

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最終更新:8/20(火) 9:00
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