ここから本文です

プロパー至上主義の実態、新卒と中途で会社への評価はこんなに違った

8/20(火) 6:01配信

ダイヤモンド・オンライン

 日本の大企業の多くでは、新卒で入社した生え抜きの社員がサラリーマン社長として経営トップを務めています。そのため、起業も転職も経験していない人が企業のトップに立つケースが多く、人事評価でも“企業内特殊技能”が重要視される傾向にあるといわれています。このような状況もあり、かつては中途入社した社員は“不利”であるといわれてきました。

【この記事の画像を見る】

 一方、近年では、雇用情勢の好転や、「人生100年時代」において自律的なキャリア形成が重要視され始めたことで、転職がより一般化しています。

 こうしたなかで、今後は中途入社した社員が社内で存在感を示す企業が増えていくでしょう。

 さて、今回はOpenWorkの社員クチコミデータを用いて、年代別に会社への評価がどのように変わるのか、新卒入社者と中途入社者によっても異なるのかを分析し、知られざる両者のギャップを明らかにします。

● 年齢とともに会社への評価が 上昇する新卒入社者、厳しくなる中途入社者

 まず、社員の年代ごとの会社に対する評価を以下の表にまとめています。総合評価スコアを見ると、20代、30代の若い層では新卒入社者も中途入社者もほぼ会社への評価が変わらない一方で、40代、50代と年齢層が上がるほど中途入社者の会社への評価が厳しくなっていることがわかります。

 企業に対する全体的な評価指標である「総合評価」は、年齢層が上がるごとに平均値が上がっていくスコアです。新卒入社者の総合評価スコアは特にその傾向が強く、エンゲージメント水準は年齢が上がるほど高くなっています。

 他方、中途入社者は年齢が上がることによる総合評価の上昇幅が新卒入社者よりなだらかになっており、両者の違いが明らかに見てとれます。

● 半分の項目で 新卒と中途のスコアが“逆転”

 個々の項目を見てみましょう。8つのうち以下の4つの項目においては、20代と50代で新卒入社者と中途入社者のスコアの“逆転現象”が起こっています(20代成長環境、社員の士気、人事評価の適正感、風通しの良さ)。

 20代成長環境スコアでは、20代においては中途入社者の方が高い水準にありますが、40代、50代になると逆転して新卒入社者のスコアが急上昇し、20代から50代までほぼ横ばいの中途入社者を引き離しています。

 この項目はほかの項目と異なり“20代”に限定した企業の風土を尋ねた指標です。このため、40代、50代の新卒入社者については“いまこの会社の成長環境はどうか”とともに、“昔、自分はこの会社でどう育てられたのか”について回答しています。

 グラフを見ても明らかなように、自分の経験してきた育成手法について肯定的に捉えている新卒入社者の40代、50代が多いようです。他方、中途入社者の40代、50代のスコアはそれほど高くありません。

1/2ページ

最終更新:8/20(火) 6:01
ダイヤモンド・オンライン

記事提供社からのご案内(外部サイト)

週刊ダイヤモンド

ダイヤモンド社

19年9月21日号
発売日9月17日

定価710円(税込み)

特集 日韓激突!
ものづくりニッポンの悪夢
特集2 ウェブサイト価値 2019
特集3 チェンジリーダーの哲学

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事