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アメリカのバブルが崩壊する瞬間が近づいた?

8/20(火) 6:00配信

東洋経済オンライン

 そしてこの雰囲気のアメリカで、去る8月15日ついに、「炭鉱のカナリア」が鳴いた。

 「炭鉱のカナリア」とは、石炭を掘り進める際、目に見えないガスを探知するため、炭鉱でカナリアを持ち込んだことに由来する。

 20世紀はアメリカの世紀として、「その100年でアメリカを象徴した会社を1社挙げよ」と言われれば、普通の人はGE(ジェネラル・エレクトリック)を挙げるだろう。GEはトーマス・エジソンに由来する。そしてそのエジソンのパトロンだったJPモルガン本人にとっても、同社は帝国の要の一つであり、それはロックフェラーの時代になっても変わらなかった。

 そして1980年代にはジャック・ウエルチ会長の元で大改革に成功。その後もアメリカを代表する会社であり続けた。しかしそのGEも、ちょうど中国の台頭と前後するように衰退。そして昨年6月、ついにNYダウ工業平均の開設以来、110年間守り続けたダウ採用銘柄を外れた。

■GEに降ってわいた「不正会計疑惑」をどう見るか

 そのGEが、偶然ではあるが8月15日、あのバーニー・マドフ元ナスダック会長の不正を暴いたハリー・マルコポロス氏によって、約4兆円の不正会計をしていると糾弾されたのだ。この額は、破たんしたエンロンを超える規模だ。

 この問題に結論が出るのは相当時間がかかるだろう。マドフ事件でも、当初マルコポロス氏の主張は全く相手にされなかった。それはそうだ。当時のマドフ氏はナスダックの会長をつとめた業界の重鎮。どちらを信用するかは明白だった。

 今回、GE側は、マルコポロス氏の糾弾を「ヘッジファンドから報酬をもらった人間の戯言」と否定している。同時にGEのラリー・カルプ会長は市場で自らの資金を投じて自己株買いを断行、健全性をアピールした。だが、マルコポロス氏はヘッジファンドとの関係も隠さず認めているのだから、本人は余程の証拠を握っているつもりなのだろう。後は司直がどうでるか。

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最終更新:8/20(火) 13:17
東洋経済オンライン

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