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「表現の不自由展」中止騒動について、改めて津田大介氏に聞いてみた

8/20(火) 8:02配信

デイリー新潮

「表現の自由」をもてあそび、安売りした結果がこれである。「あいちトリエンナーレ」で勃発した展示中止騒動は、せっかくの国際的芸術祭に泥を塗る結果になってしまった。

【写真】昭和天皇の御影を燃やしている大浦氏の映像作品

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「3年に1度」。イタリア語のトリエンナーレを直訳すると、そんな意味になる。3年ごとに開かれる芸術祭のことを指すようになったのは、ミラノ・トリエンナーレが最初だが、2010年に始まった「あいちトリエンナーレ」は、今年で4回目。伝統はないけれど、ゆるキャラも“作品”として認められるなど、いまや日本最大規模の芸術祭なのだ。

 その、あいちトリエンナーレが大炎上し、「展示中止」事件が勃発したのは数々報じられ、ご承知の通りである。改めておさらいしておくと、そもそもの発端は、津田大介氏(45)が芸術監督に起用されたことだ。インターネットに詳しいジャーナリストとして知られ、トレードマークは金髪。政治スタンスはリベラルで、最近は大学教授や朝日新聞の論壇委員として招かれたりもしている。

 だから「芸術」という殻にこもった世界を破ってくれる期待があったのかもしれない。トリエンナーレの芸術監督に就任したのは2017年のことである。それから、3年かけて準備してきた「あいちトリエンナーレ2019」が開幕したのは8月1日。今回は津田氏の発案で、作家の男女比を半々にすることや、社会問題を扱った作品を多く出品するなどの試みが、早くから話題になっていた。

 ところが、開幕前日になって出展作品の一部が明らかになると不穏な空気が流れる。それが、「表現の不自由展・その後」という企画展だった。いわばトリエンナーレという大きな美術展の中に、独立した美術展があると思えばいい。

「これは、トリエンナーレにおける目玉企画のひとつで、もともと『表現の不自由展』として運営されていた私設展覧会を発展させたものです。展示するのは過去に公立美術館で展示拒否になったり、撤去されたもので、民間のギャラリーしか相手にしてくれない作品ばかり。それを、津田さん自身が、展覧会の主催者を口説き落とし、トリエンナーレに持ち込んだというわけです」(愛知県庁の関係者)

 が、あいちトリエンナーレも立派な公的イベントである。愛知県と名古屋市が補助金を出し、今回も10億円近くの予算がついている。まだ金は出ていないが、文化庁の助成事業でもある。物議を醸しそうな雰囲気が漂う中、それでも突っ走ったのは、大村秀章知事が「政治家が文化事業に口を出すのは好ましくない」と鷹揚な姿勢を示したからだろうか。

 企画展で、まず問題になったのは「慰安婦像」。着色してあるが、ソウルの日本大使館前に鎮座している、あの像と同じ作家の手によるものだ。名前は「平和の少女像」と称しているが“反日プロパガンダ”の道具になっているのはご存じのとおり。7年前に東京都美術館で展示されたが、やはり問題になって撤去された。展示が報じられると、トリエンナーレの事務局にはオープンの前日から抗議が殺到した。

 そして開幕初日、怖いもの見たさに会場を訪れた観客は、さらに異様なものを目にすることになる。

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最終更新:8/20(火) 15:51
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