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26歳・平凡だったサラリーマンの人生が、“クルマ人脈”で激変。彼を愛した女の苦悩

8/20(火) 5:20配信

東京カレンダー

東京を歩けば、ポルシェはもちろん、フェラーリ、ランボルギーニなどのスーパーカーといわれる「超」高級車を当たり前のように目にする。

なぜなら世界でも指折りのスーパーカー保有国である日本の、その殆どの車がこの狭い東京に集まっているのだ。

そのスーパーカーの深く低いシートに、サングラスを掛け悠然と座る女たちがいる。

数千万円を超す車のシートに座るのは、いったいどんな女たちなのだろうかー?

連載初回は26歳という若さにしてポルシェ911のオーナーという彼を持つ、1つ年下の彼女・優美を紹介する。

ポルシェ 911カレラの女

名前:優美
年齢:25歳
職業:住宅メーカーOL
住居:三軒茶屋


「初めまして、優美と申します」

待ち合わせのカフェに現れた優美は、少し不安そうな様子で、こちらに向かってきた。

“ポルシェの助手席に座る女性”と聞いて、煌びやかな女性を想像していたが、特に目立つところがあるわけではなく「昔、同じクラスにいたなぁ」という感じの、ごくごく平凡な顔立ちと服装。

だがよく見ると、胸のあたりまである髪には艶があり、よく手入れされていることが一目で分かる。上品な雰囲気を醸し出している女性だ。

そんな優美の彼氏が乗る車は、『ポルシェ911カレラ』。週末は、彼とその車仲間達と集まり楽しんでいるそうだ。

「車のことを大好きな彼が楽しそうにしているのを見ていると、私まで、とても幸せな気持ちになるんです。運転する彼と二人でいる車の中、その時間が大好きなんです。学生の頃から彼と二人でずっと描いていた夢だったので…。」

そう話す彼女は少し間を置き、手元のコーヒーに視線を落とした。

「でも彼は数年前まで車すら持っていなかったし、カレラなんてそんな高級車…とても手に入れる事なんてできない普通の会社員だったんです」

若くしてポルシェを手に入れた、一般家庭出身の男

「彼と出会ったのは学生の頃。私は札幌から上京後、京王線沿いに1人暮らしをしていて、彼は実家暮らしでした。彼の実家ですか?神奈川の郊外の一軒家で…お父さんは公務員だと聞いています。」

普通の家庭で育った1つ年上の彼は、小さい頃からポルシェに憧れを持っていて「いつかポルシェに乗るんだ」と幼い頃からコツコツと貯金をしていたそう。

そして彼は社会人2年目にして、ついにポルシェのエントリーモデルであるボクスターという名の中古車を300万円弱で手に入れた。

「でも…。そのボクスターというポルシェが、彼の人生を大きく変えてしまったのです」

当時、彼の仕事は個人医院をメインの営業先とするMR。

彼が中古のポルシェを手に入れたという話をすると、今まで不愛想だった医師達が「今時の若者で車が好きとは珍しい」と驚きながらも笑顔で歓迎してくれたという。

「彼は、営業先のいくつかの医院でとても可愛がられるようになったみたいで、そこのお医者様たちに誘われて、週末はツーリングというポルシェなどの外車ばかりを連ねて走るドライブに行くようになりました」

その集まりの中で彼は一番若く年下というのもあり、自らツーリングのルートを企画したり、持ち前のフットワークの良さを活かしてメンバーと連絡を取り合い、日程や食事の場所を調整したりするようになった。

「もともと私たちは学生の頃から、ポルシェを買ったらどこをドライブしょうかと盛り上がっていたんです。私も彼の企画に合わせて、広い駐車場を持つ素敵なお店をネットで探したり、ツーリングの様子を写真に撮ってデータにして皆に配ったり…そうやって一緒に楽しんでいました」

2人が企画したツーリングは仲間に好評だった。

そして彼は持ち前の明るさと礼儀正しさから、ポルシェやフェラーリ、ランボルギーニなどのスーパーカーに乗る年上の医者や経営者達にとても重宝がられるようになっていったという。

「そんなある日、彼はフェラーリに乗るIT機器のリース会社を経営する方に、うちの会社にこないか?と声を掛けられたんです」

そして転職後、彼は新しいステージでめきめきと頭角を現した。

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最終更新:8/20(火) 5:20
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