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「天気の子は賛否両論あるかもしれない」 新海誠が貫いた世界観とは?〈AERA〉

8/24(土) 16:00配信

AERA dot.

 新海誠の「天気の子」の勢いが止まらない。街並みの圧倒的な表現力と、新海自身の内的世界の具現化がファンを魅了する。新海に続くように、日本アニメ界をリードする注目株のアニメーターが次々と頭角を現している。

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 新海誠(46)が監督した「天気の子」が好調だ。公開1カ月足らずで動員584万人、興収78億円を超え、歴代興収72位を記録している(8月13日、興行通信社調べ)。

 舞台は東京。雨が降り続き、天気の調和が狂っていく陰鬱な世界で、家出少年・帆高(ほだか)は不思議な力を持つ少女・陽菜(ひな)に出会い、大きな選択をすることになる。それについて新海は「賛否両論があるかもしれない」と公開直前のインタビューで語っていた。

 が、蓋を開けてみるとツイッターにも「感動した!」「新海らしい」「やりきった」という高評価が多く寄せられている。

『新海誠の世界を旅する』(平凡社新書)などの著書があるアニメーション研究家の津堅(つがた)信之さん(51)はこう語る。

「僕は『君の名は。』より断然、好きですね。もともと新海監督は自分の好きな世界、自分の内面を描くことに興味がある方で、個人的な世界観に忠実に作品を作ってきた。これだけメジャーになっても、その姿勢を貫いたのは素晴らしい」

 2016年公開の「君の名は。」はエンタメ界の一大事件だった。興行収入は「千と千尋の神隠し」(01年)の308億円に次ぐ歴代4位、邦画に限れば2位だ(興行通信社調べ、19年8月4日現在)。興行収入100億円超えを果たした日本のアニメ監督は、宮崎駿(はやお)(78)と新海誠の2人だけだ。この2人は数字だけでなく「アニメを見る」という行為そのものを変化させたと津堅さんは語る。

「アニメファンではない人に、アニメを見に映画館に向かわせる。それができたのは、これまでは宮崎駿ぐらいだった。新海誠は『君の名は。』でその領域に到達し、『天気の子』でも同様の現象を作り出している」

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最終更新:8/24(土) 16:00
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