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ココカラがスギを袖にし、マツキヨを選んだ本当の理由

8/21(水) 5:00配信

商業界オンライン

  ココカラファインは、8月16日、マツモトキヨシホールディングスとの経営統合に向けた協議開始に関する覚書を締結したと発表した。ドラッグストア5位のマツキヨと7位のココカラの統合が実現すると、売上高が約1兆円となり、現在、首位のツルハホールディングスの7824億円、2位のウエルシアホールディングスの7791億円を抜いて、頭一つ抜け出た業界トップ企業となる。

 両社は、以前から資本・業務提携に向けて水面下で話し合いを続けてきたが、今年4月、協議を公表し、9月まで合意を目指すとしていたが、6月には、ココカラが6位のスギホールディングスが提案した経営統合も検討すると発表し、その去就が注目されていたが、ココカラはマツキヨを選んだ。

 ココカラは、スギではなくなぜマツキヨを結婚相手に選んだのか、ココカラが魅力を感じたマツキヨの身上書を見てみることにしよう。

理由は「店舗作業の効率性とPB商品の開発」

 ココカラがその理由として挙げたのが、店舗作業の効率性と、PB(プライベートブランド)商品の開発についてのシナジー効果。

 マツキヨは長年PB開発に取り組んでおり、他社にも供給する実績もあり、その開発力は業界でも一目置かれている。2015年には、新ブランド「matsukiyo」にスィッチしブラッシュアップ、19年3月期のPBの売上構成比は、前期より0.5ポイントアップし10.6%となった。

 PBは、医薬品から日用消耗品、食品など多岐にわたるが、その中でもとりわけ競争力のあるのがコスメ。

 ドラッグストアのコスメといえばマツキヨといわれるくらい、若い女性の間で絶大な人気を誇っている。同社の化粧品部門の売上高は2277億円。2位のウエルシアの1185億円を大きく引き離し断トツのトップで、売上構成比も31.5%(19年3月期)を占め、収益性も高く医薬品と並んで大きな利益源となっている。

 その原動力となっているのが、高品質・高付加価値を追求してメーカーと共同で開発しているPBや専売品。

 独立型ブランドと呼んでいるPBは、対象となるカテゴリーの特性や、トレンド、ニーズに魅力的な要素を付加して、メーカーと共同で開発した高品質・高付加価値アイテム。

 オーガニックの「ARGELAN(アルジェラン)」、美白の「BLANC WHITE(ブランホワイト)」、エイジングケアの「Retinotime(レチノタイム)」、スキンケアの「INSTREAM(インストリーム)」などを展開。2012年5月に発売されたアルジェランは累計販売数1000万個を突破するなど、多くの消費者から支持されている。

 資生堂の「INTEGRATE(インテグレート)」、カネボウ化粧品の「DEW(デュウ)」など大手企業のブランドで、同社限定の専売品も発売、差異化を打ち出している。

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最終更新:8/21(水) 5:00
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