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「あの時の敗戦が本当に財産になっています」。履正社を変えた奥川の存在、星稜に選抜のリベンジなるか【甲子園決勝戦展望】

8/21(水) 17:06配信

ベースボールチャンネル

 第101回全国高校野球選手権大会の決勝戦が22日、阪神甲子園球場で行われる。圧倒的な打力で勝ち上がってきた履正社(大阪)と、絶対的エース奥川恭伸擁する星稜(石川)が対戦する。果たして101回目の甲子園決勝を制し、令和最初の頂点に立つのはどちらのチームだろうか。

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「奥川くんのような投手を打たんと」

 第101回全国高校野球選手権大会の決勝進出チーム2校が履正社(大阪)と星稜(石川)に決まった。

 運命的な対決と言えるかもしれない。

「センバツと6月の練習試合で対戦できて、奥川くんのような投手を打たんと、甲子園で勝たれへんと思って練習してきた」

 そう語ったのは履正社の指揮官・岡田龍生監督だった。

 今年春のセンバツで履正社は星稜と対戦した。9回3安打17三振に抑えられる完敗だった。

 今も多くが「奥川のベストピッチ」と語るほどのピッチングで、履正社側から言えば、完膚なきまでにやられた試合と言えるものだった。

 ただ、彼らにとっては、そうした経験が意識をあげた。

 岡田監督が続ける。

「1回戦で星稜に負けて、校歌も歌わずに帰った。その悔しさは(奥川くんに抑えられたことと)一層実感しているところもある。あの時の敗戦が本当に財産になっています」

 1回戦では霞ケ浦の鈴木寛人、2回戦では津田学園の前佑囲斗、準決勝では明石商の中森俊介といった今大会を代表する好投手を打ち崩してきたのだったが、彼らの脳裏にいつもいたのは奥川だった。

 奥川をイメージしてきたから、好投手の物差しが上がった。成長の証となったわけである。

 1番の桃谷惟吹はいう。

「奥川くんと対戦した時に、僕が野球をやっていた中で一番のピッチャーだと思った。自分たちの力の無さがわかって、もっと努力しないとダメだなと意識が変わりました。今大会を通して、1回戦からいい投手と当たって、対応力が上がってきているかなと思う」

 決勝の舞台で星稜と当たるというのは運命的であるだろう。

 「奥川くんが決勝で投げてくる中で、うちとの力関係からしたら、(エースの)清水が連投になったらきついなというのはありました」

 準決勝戦の明石商戦、岡田監督は今大会で初めてエースの清水大成を登板させなかった。今年から決勝戦に前日に休養日を挟むから連投にはならないのだが、より万全な状態で決勝を迎えたいという意味を込めてのことだろう。履正社は満を持して決勝の舞台に向かう。

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最終更新:8/21(水) 17:36
ベースボールチャンネル

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