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N-BOXに新型タント!背の高い軽乗用車が売れる理由と意外な欠点

8/21(水) 10:31配信

現代ビジネス

「軽乗用車のスーパーハイトワゴン」が売れるワケ

 2019年の上半期(2019年1~6月)には、日本国内で229万台の乗用車が販売された。この内の35%を軽乗用車が占める。

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 1980年頃の軽乗用車比率は20%前後だったが、1993年に背の高い初代スズキワゴンRが発売されると、ライバル車も登場して比率が増え始めた。1998年に軽自動車の規格が改訂されて、ボディサイズが今日と同じになると、30%前後まで増えた。その後さらに増加して今では35%に達する。

 そして軽乗用車の販売総数の50%近くが、全高を1700mm以上に設定したスライドドアを備えるスーパーハイトワゴンだ。

 従って国内の販売ランキングの上位車種も、今は軽乗用車のスーパーハイトワゴンが独占する。

 2019年上半期の順位を見ると、1位はホンダN-BOX、2位はスズキスペーシア、3位はダイハツタントで、トップ3車はすべて軽乗用車のスーパーハイトワゴンであった。

 さらに4位も日産デイズ&デイズルークスだから、上位車種は軽乗用車で占められる。5位になって、ようやく小型/普通車のトヨタプリウスが入った。

 このように軽乗用車のスーパーハイトワゴンが好調に売れる背景には、複数の理由がある。

安全装備も大幅充実!

 まずクルマが生活のツールになり、実用重視で選ぶユーザーが増えたことだ。

 前述のように軽乗用車の比率は、1980年頃は約20%だったが、2000年頃には30%に達している。時間が経過するほどユーザーの意識が実用指向に傾いてきた。

 1990年代の中盤には、スライドドアを備えたミニバンが続々と登場して、ファミリーカーの定番になっている。そうすると1990年以降に生まれたユーザーは、ミニバンに親しんで育った。中高年齢層にとってクルマの基本形はセダンだが、今の30歳以下の年齢層はミニバンだ。

 そうなると軽乗用車のスーパーハイトワゴンが選ばれやすい。

 N-BOXやスペーシアを見れば分かる通り、ボディは小さくても背が高く、後席のドアはスライド式になる。

 3列のシートが欲しい時はミニバンを選ぶが、2列なら軽乗用車のスーパーハイトワゴンで十分だ。空間効率が抜群に高く、後席を畳めば大人用の自転車も積める。「軽乗用車では狭いから小型/普通乗用車を選ぶ」という判断にはならず、軽乗用車で完結する。

 軽乗用車の選択に抵抗感がなくなったことも普及した要因だ。

 1980年頃までの軽乗用車は車内が狭く、内装の造り、走行性能、乗り心地などに不満を感じたが、今のN-BOXやスペーシアは立派になった。車内は広く、質感や走りにも不満はないから、選ぶ時の抵抗感も薄れた。

 関心の高まった安全装備が大幅に充実したことも、軽乗用車が選ばれる理由だ。

 歩行者を検知できる緊急自動ブレーキの装着は当たり前で、車間距離を自動制御するクルーズコントロールなど、ドライバーの疲労を軽減させる運転支援機能も備わる。

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最終更新:8/21(水) 10:31
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