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世界1位・山口茜が初戦敗退の波乱 明らかだった腰痛の影響「スピードが出なかった」

8/21(水) 7:03配信

THE ANSWER

世界ランク32位に敗戦、腰痛で調整遅れ「練習が十分にできていなかった」

 バドミントン世界選手権(スイス、バーゼル)は、20日に第2日を行い、女子シングルス世界ランク1位の山口茜(再春館製薬所)が、0-2(14-21、18-21)で世界ランク32位のヤオ・ジア・ミン(シンガポール)に破れる波乱があった。普段なら相手のショットを予測したかのように速いフットワークや、相手の意表を突くショットを見せる山口だが、この日は本調子から程遠く、レシーブで後手に回り、相手に攻められた。上から打ち下ろすショットも精度を欠いた。山口は試合後の取材対応で「常に相手のリズムで試合が進んでしまった。自分から積極的にいく部分が少なかったし、相手がほしいところに返さないようにできるところが少なかった」と主導権を握れなかった試合を振り返った。

 不調の要因は、ハッキリしている。7月末のダイハツヨネックスジャパンオープンを優勝した後、熊本に戻ってから腰に痛みが出たために調整が遅れたという。山口は、7月にインドネシアオープン、ダイハツヨネックスジャパンオープンを2週連続で優勝。世界ランク1位に返り咲き、絶好調だった。しかし、大会開幕前日の19日に取材に応じた日本代表の朴柱奉ヘッドコーチが「ジャパンオープンの決勝戦の次の日から腰が痛いということで(世界選手権直前の)合宿では、フルメニューではできなかった」と負傷を抱えていることを明かし、状態が注目されていた。

 試合を見れば、負傷の影響があるのは、明らかだった。強打をほとんど打たなかった山口は「腰は、もう痛みはなくて多少の違和感が残っている程度ですが、やはり練習が十分にできていなかったので、スピードが出なかったり、足の運びがうまくいかなかったりした部分はあったと思う。痛いから強打できないというのではなく、常に後手になり、打つ状態に入れなかった」と説明した。

20年東京五輪のメダル候補は変わらず、回復と復調で再び前進へ

 格付けの高い大会を2つ勝った後だけに、期待は大きかった。今大会は、前回覇者で2016年リオデジャネイロ五輪金メダルのキャロリーナ・マリン(スペイン)が負傷で欠場しており、山口は優勝候補の筆頭と言える存在だった。取材に応じる間、時折見せる笑顔は強がりに見えた。立場と結果のギャップについて質問を受けたときは、一瞬、顔が強張った。

「終わってしまったことなので、次に向けて頑張っていくしかないけど、第1シードとか世界ランク1位ということを考えると、もう少し立派なプレーをできる選手にならないといけないかなと思う」

 表情を保って話し切ったが、常に楽しむこと、楽しませることを大事にしているだけに、大舞台で期待に応えられなかった責任感が募った様子だった。

 前回の銅メダルを超える成績は出せなかったが、2020年東京五輪のメダル候補であることには変わりない。完全な回復と復調を経て、再び前進するのみだ。

平野 貴也 / Takaya Hirano

最終更新:8/21(水) 9:08
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