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死にたくなるような社会は、もう止めにしたい<山本太郎氏>

8/21(水) 8:31配信

HARBOR BUSINESS Online

生産性で人間の価値を判断する社会

── 参院選では、れいわ新選組から出馬した難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)患者の舩後靖彦さんと、脳性まひのある木村英子さんが当選しました。なぜ当事者を出すという方針を決めたのですか。

山本:もちろん、当事者が政治家になるだけで、簡単に物事が動くとは思っていません。けれども、「究極の当事者」が国会議員になることによって、動かざるを得ない状況を作り出せると考えました。舩後さんについては、「生きているのか、死んでいるのかわからない」というような心無い声も聞きました。しかし、舩後さんは会社経営にも参画し、精神活動は極めて旺盛で、頭脳も明晰です。「たとえ寝たきりであっても充実した人生を送れるのだ」というモデルケースです。舩後さんを国会に送ることは、生産性で人間の価値を判断するような社会に対する挑戦なのです。

 生産性で人間の価値を判断する社会が加速していけば、やがて国が人間の命の期限を切るような時代になっていきます。麻生太郎さんは、「90歳にもなって『老後が心配』と言っている人がテレビに出ていた。『いつまで生きているつもりだ』と思いながら見ていた」と語っています。副総理がこのような発言をしているのです。医療費の削減という形で、役に立たないと判断した人間の命の期限を決めるような政策が実際に進められていくことになりかねません。

── 参院選におけるれいわ新選組の街頭演説には、大勢の人が集まり、凄まじい熱気を帯びていました。しかし、テレビは全く報道しませんでした。

山本:忖度したのでしょう。忖度のために、「政党要件を満たしていなければ扱えない」というルールが、最大限に利用されました。

 寄附文化が浸透していないこの国で、4億円もの個人献金が集まり、どこの演説会場にも多くの人が集まっていることを、社会現象の一つとしてテレビが扱うことはできたはずです。しかし、全く扱われなかった。
 「取材、制作をしたのに、上の許可が出ず、放送できなかった」。そんな悔しい思いをした報道関係者もいると思います。どの現場にも、戦う姿勢が必要だと思います。そうした姿勢を持っている人たちと協力していきたいと思います。

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最終更新:8/21(水) 8:31
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