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「赤字はダサい」好きへのこだわりが成功を呼ぶ

8/21(水) 6:30配信

東洋経済オンライン

早稲田大学ビジネススクール教授の内田和成氏は、近著『右脳思考』の中で、優れた経営者はロジカル思考だけでなく、直感や勘など右脳的要素もうまく活用していると説く。一方、「スープストックトーキョー」、ネクタイ専門店「giraffe」、GINZA SIXに出店し話題になった「刷毛じょうゆ 海苔弁山登り」など独自の感性で多様な事業を展開し、直近ではアートにビジネスやテクノロジーなどを掛け合わせた事業に取り組むスマイルズ代表取締役社長の遠山正道氏。この両氏が企業経営に必要な新しい発想や思考法について、WASEDA NEOで語り合った。

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■共通点は、好きなことを仕事にしていること

 内田:私は遠山さんと正反対のタイプだと思うのですが、似ているところもあります。それは、好きなことを仕事にしていること。

 ただ、仕事である以上、お金がついてこないと続けられませんので、コンサルティングの仕事ならば、クライアントの要求にはしっかり応えつつ、「面白いこと」「ワクワクすること」を提案していく。それが、リストラの案件であっても、しっかりリストラした後にはワクワクするような会社の未来像が描けるような提案をする。

 もう少しイメージしやすい例で言えば、私は本を書くのが好きですが、書き続けるためには、売れる本を書かないと、本を出してくれる出版社が見つかりません。その一方で、自分を曲げてまで世の中に迎合する本は書きたくないという気持ちもある。その絶妙なバランスをとって、自分の主義主張を生かしつつ、どう売れる本に仕立てるかを考える。それが面白くてスリリングなんです。

 遠山さんとは、少し入り口が違う気もしますが、いかがでしょうか。

 遠山:私もやりたいことをしていますが、ビジネスというものはやはり大変です。なかなかうまくいかない時期に、「なぜやっているのか」と立ち戻ったとき、自分の中に理由がないと踏ん張れないんです。

 例えば、あるとき、集客力のある新たな商業施設から出店依頼をいただき、取りあえず売り上げは見込めそうだという話になり出店しました。ところが、なかなか売り上げが厳しい状況が続き、1年後に閉店してしまいました。

 それは、出店場所や出店理由に、自分たちなりの意義や必然性を見いだしきれず、粘れなかった。それではビジネスを黒字化までもっていけません。粘るためには、自分が気になっていること、好きなことなど、自分の中に理由が必要です。

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最終更新:8/21(水) 6:30
東洋経済オンライン

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