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愛すべき貴公子トーレスの名ゴール。イニエスタ、ビジャとラストダンス。

8/21(水) 11:31配信

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 フェルナンド・トーレスほど「記憶に残る」タイプの点取り屋は、そうそういないと思う。

【秘蔵写真】マンガみたいなスーパーゴール! トーレスの全盛期&ビジャとの最強2トップ。

 金髪の長髪で、そばかすもキュートに感じるイケメンぶり。その俊足で相手最終ライン裏に抜け出し、ジェラードやシャビ・アロンソのパス1発からゴールを仕留める。そんな鮮烈さの一方で、ゴールの女神から見放され、哀愁を漂わせる時期もあった。

 点を獲ればヒーロー、獲れなければ戦犯扱い。ストライカーの宿命を、これほどまでに体現したワールドクラスもいないのではないか。

 そんなトーレスが今シーズン途中での引退を決断した。

トーレスが愛された理由。

 Jリーグを戦いの場に選んだのは2018年夏のこと。サガン鳥栖ではケガの影響などもあって2018シーズンはリーグ戦17試合3ゴール、2019シーズンは16試合2ゴール。本人も引退会見で「自分のベストなレベルに達していないのではないか」と話しており、35歳での幕引きを決断したのだろう。

 それでも「ベストなレベル」のトーレスは本当に凄かった。

 実績を見てもスペイン代表通算38得点は歴代3位。リーガとプレミアという世界最高峰リーグで2ケタ得点をコンスタントに獲っていたのだから、超一流のストライカーだったのは間違いない。

 でもトーレスが多くのサッカーファンに愛されたのは、ゴール数以上に「そんな体勢で叩き込めるの?」「このタイミングで決めちゃうの!?」といった感じで、やたらインパクトに残るゴラッソが多かったからだと思う。

 引退が迫るこのタイミングで、アトレティコ・マドリーやスペイン代表、リバプール、チェルシーで決めたスーパーゴールをいくつか思い出してみよう。

カシージャスの牙城を破ったゴール。

 アトレティコ時代(第1期)
2007年2月24日/レアル・マドリー戦

 今ではアトレティコはディエゴ・シメオネ監督のもと、バルサ、レアル・マドリーに肉薄する3強となっている。しかしトーレスがトップチームに昇格した21世紀初頭は2部にいたほど低迷していた。

 同都市のレアルとはライバルと言えないほどの差があり、トーレスの所属時にアトレティコは一度もダービーに勝てず、トーレスもゴールを奪えなかった。しかし自身にとって、ひとまず最後のダービーとなった試合で、トーレスは右サイドのクロスを鮮やかにトラップし、GKカシージャスの牙城を破った。これにはかつての本拠地ビセンテ・カルデロンが沸かないわけがなかった。

 ちなみにトーレスは2002-03シーズンから'06-07シーズンまですべてリーガで2ケタ得点をマークしている。これだけの結果を残せば、クラブのアイドルになるのも納得である。

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最終更新:8/21(水) 11:31
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