ここから本文です

甲子園屈指の好投手、星稜・奥川の欠点は「左ひざ」 東尾修が指摘〈週刊朝日〉

8/24(土) 7:00配信

AERA dot.

*  *  *
 久々にアジアの野球といったものを体感した。西武ライオンズが2016年から開催している台湾プロ野球「統一ライオンズ」とのコラボイベントに参加した。8月3日に台湾・台南で行われた統一-中信兄弟戦の始球式を務め、試合を観戦した。

 率直に言うと、野手はミート力があり、日本の野球レベルにだいぶ近づいているが、投手力はまだ差があると感じた。かつて西武で同僚だった郭泰源にも聞いたが、どう育成システムを構築していくかが課題だという。ただ、着実にレベルアップはしているよ。貴重な体験ができた。

 近年の台湾の若い世代の活躍は目を見張るものがある。同時期に行われていたU12ワールドカップでは、日本は決勝で台湾に0-4で敗れた。日本は高校野球、そして甲子園という文化が根付いているが、やはり野球の普及、野球選手の育成ということは、常に考えないといけない。

 夏の甲子園も始まった。今大会でナンバー1投手と言われているのが星稜(石川)の奥川恭伸だろう。1回戦の旭川大(北北海道)戦をテレビで見たが、まず骨格がしっかりしているなという印象だ。体の完成は人それぞれ。松坂大輔(現中日)や田中将大(現ヤンキース)は高校3年生の時点で、骨格が完成され、頑強さがあった。同じように奥川も馬力という点では、高い水準にある。逆に佐々木朗希(大船渡)、高校時代のダルビッシュ有(現カブス)は、骨格を含めてまだ成長途上という感じだ。その点だけで見ると、プロに入った場合にすぐに1軍に出てくるのはどちらかというならば、佐々木より奥川だろう。ドラフト1位指名も2人で迷う球団が多く出るだろうな。

 奥川は投球術もしっかりしている。初回は全力に近い形で150キロを出し、先制点を奪ってから制球重視の投球に切り替えた。変化球で腕が緩むこともない。変化球もスライダー、チェンジアップにフォークボールがあり、試合の流れを見てギアチェンジできる点も完成度の高さを物語る。

1/2ページ

最終更新:8/24(土) 7:00
AERA dot.

記事提供社からのご案内(外部サイト)

AERA dot.

朝日新聞出版

「AERA」毎週月曜発売
「週刊朝日」毎週火曜発売

「AERA dot.」ではAERA、週刊朝日、
医療チーム、アサヒカメラ、大学ランキング
などの独自記事を読むことができます。

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事