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【これトラック? 電車!??】激変する物流の姿 ドイツ最新電動技術に仰天

8/22(木) 9:00配信

ベストカーWeb

 担当がドイツ・ニュルブルクリンクへ取材に訪れた時に「アウトバーンを電車みたいなトラックが走るんだぜ」と現地のドイツ人に聞いた。

高速道路にパンタグラフ!! eハイウェイ実験の様子

 いったいなんのこっちゃ、と思って調べてみたらトレーラーヘッドの上に電車のようなパンタグラフがあるじゃないですか!! 世界屈指の高速道路「アウトバーン」でいったい何が始まっているのか?

 エコだからってトラックを電車にしちゃいました、みたいな話なのだろうか。ドイツの技術が凄いのは知っているけどそれにしては発想が大胆すぎやしないか??

 ヨーロッパの最先端技術を駆使して登場したという架線トラック道路「eハイウェイ」。ドイツ在住のジャーナリスト、池ノ内みどり氏がその全貌をお伝えします。

文:池ノ内みどり(Midori Ikenouchi)/写真:Hessen Mobil

架線集電&内燃機関で走る次世代ハイブリッドトラック

 ドイツで初の試みとなるeハイウェイシステムのテストドライブが、ヘッセン州フランクフルト近郊のアウトバーンA5線上のランゲン/メルフェルデンとワイターシュタットのジャンクション間の上下線併せて10kmに渡るテスト区間において始動した。

 “eハイウェイ”とは、果たして一体何なのだろうか? CO2削減及び、エネルギー環境保護の観点等から、大型トラックに架線パンタグラフによる電力供給システムを採用した輸送システムの試験モデルを指す。

 簡潔に表すと、トラックの屋根部分にパンタグラフ(編註:電車の屋根上にあるひし形、もしくは“くの字“の集電装置)が装着され、電力が道路上の架線を伝い電気モーターとトラックのバッテリーに通電して走行する。

 運転中にバッテリーの充電もする事ができるといい、いうなれば電車と同じようなシステムなのだ。

 ただ、唯一電車と違う点は、架線がない区間や追い越し等をしたい場合には、自動、または運転手の操作によってパンタグラフが屋根に格納されること。

 そしてバッテリーまたはトラック本来の内燃機関へとスイッチし、電気とディーゼルエンジンの両方を駆動できる。つまりハイブリットエンジンを搭載していることになる。

 パンタグラフを通しての車両走行時は最高速度90km/hを誇り、80%を超えるエネルギー効率化を実現させるという。

 エネルギー消費は従来のディーゼルエンジンのトラックと比較すると半分に、内燃機関に比べて2倍の効率化を見込めるとの予想だ。

 テスト開始すぐの1000kmの走行では、既に約10%のディーゼル燃料の節約が実証されたとの事で、今後3年にわたるテスト期間のデータ収集と分析結果に関心が高まる。

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最終更新:8/22(木) 9:00
ベストカーWeb

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