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NSR史上最高出力! ライバルメーカーが恐れた1988年式NSR250Rとはどんなバイクか?(前編)

8/22(木) 11:35配信

モーサイ

'80年代に巻き起こった各メーカー間の性能競争は、“レプリカブーム”という一大ムーブメントを生み出した。
そのブームが最大瞬間風速を記録したのは間違いなく’88年。
そしてその主役となったのは、今なお「NSR史上最高出力モデル」と一目置かれるMC18型ホンダNSR250Rである。
TZR250で2サイクルスポーツを革新したヤマハは、その1KT型を徹底的に熟成し、2XT型を発売。
そしてケビン・シュワンツとともに世界GPに復帰したスズキは、レーサーと同様に満を持してRG-ΓをV型化。
あれから30年あまり……。
ネイキッドブーム勃興の直前に起こった、最大にして最高の輝きを振り返る。

【NSR試乗レポート】NSR史上最高出力! ライバルメーカーが恐れた1988年式NSR250Rとはどんなバイクか?(後編)

スペック至上の時代

バイク界がレーサーレプリカブームに沸いたピークの年を1988年とするのには、いくつかの理由がある。

では、その前提としてブームを簡単に振り返ってみると、広義の解釈では火付け役が1980年に発売されたヤマハRZ250だとはよく言われることだ。
また、カウルとアルミフレーム採用を象徴的なアイテムとするなら、’83年のスズキRG250Γ ガンマ(水冷並列2気筒)がそのスタート。
そして次の革新点と言えるのが、前後17インチホイール装着で(それまでの数年は前16/後18が主流)現代のスポーツモデルへの道筋を付け、ニュートラルなグッドハンドリングとうたわれたTZR250(’85年)の登場だろう。

しかし、それ以前からHY(ホンダ・ヤマハ)戦争を繰り広げていた国内ナンバーワンメーカーとしてのホンダが、この状況を静観しているわけはなかった。

2サイクルロードスポーツの分野では後発で、MVX250F(’83年/前水平2気筒、後ろ直立1気筒の水冷V型3気筒)、NS250R/F(’84年/水冷V型2気筒)で、革新的なトライをしながら性能面でも販売面でも苦戦を強いられたホンダだったが、ついに’86年10月、NSR250R(水冷V型2気筒)を登場させた。

ワークスマシンNSR250譲りをはっきりとうたった同車は、さらに驚いたことに翌’88年1月には、早くもフルモデルチェンジと言える内容の’88モデルに進化した。

VFR750R(RC30)が出たのが’87年でもあり、ホンダはレーサー技術の量産公道車へのフィードバックを、実に分かりやすくかつ刺激的に行っていた時期に当たる。
そして’88年に入ると、NSR250Rをベースにマグネシウムホイールと専用のロスマンズカラーを採用したSP仕様も登場。

また同年、スズキはV型2気筒のRGV250Γをリリース(同時にクロスミッション、前後ハイグレードサスを装備のSP仕様も登場)。レーサーレプリカは、本気でレーサーに近づこうとしていた時代に突入したのだ。

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最終更新:8/22(木) 11:46
モーサイ

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