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新たなプラ汚染問題 石そっくりのプラスチック

8/22(木) 7:10配信

ナショナル ジオグラフィック日本版

英国南部の浜辺に打ち上げられた丸い小石のようなプラ片。その問題とは?

 英国南西部の海岸の浜辺を歩くと、打ち上げられた漂流物に混ざって小さなものから重いものまで、様々な石を見かける。どれも、見た目は代わり映えしない。違いといえば、灰色でも濃淡が違っているくらいだ。よく見れば色味が混じっているものもあり、どれも表面はすべすべしている。

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 実際に手にとって見ると、見た目は同じでも、石ではないものが含まれていることに気付くだろう。

 それこそが「パイロプラスチック」だ。パイロプラスチックとは、焼かれることで石そっくりの外観を持つプラスチックのこと。今、新たなプラスチック汚染の原因として注目されている。地質学者でさえ、パイロプラスチックを石と見間違うことがある。英プリマス大学の環境科学者、アンドリュー・ターナー氏は、学術誌『Science of the Total Environment』に発表した論文で、パイロプラスチックは英国のみならず、世界の至るところに遍在する可能性があると指摘している。

「パイロプラスチックは自然の石によく似ています。パイロプラスチックばかりの場所があったとして、そこを歩いても、石ではないとは気づけないでしょう」と、ターナー氏は言う。

文=MADELEINE STONE/訳=北村京子

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