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カリフォルニアワインの“新女王” 「コンティニュアム」

8/22(木) 17:49配信

T JAPAN web

「オーパス・ワン」の初代醸造責任者が、新たに手がけるワイナリーとは

 今、カリフォルニアワインの最高峰として名を挙げられることが多いのが、「コンティニュアム エステート ナパ・ヴァレー」(通称「コンティニュアム」)だ。カベルネ・ソーヴィニヨン主体の赤ワインで、その味わいは芳醇で優美。「かの『オーパス・ワン』を凌駕する」とも評され、風格さえ感じさせる。

ワイナリーは完全なる家族経営

 つくり手はティム・モンダヴィ。“カリフォルニアの巨人”として名高い故ロバート・モンダヴィの二男にあたる。じつは、「オーパス・ワン」の初代醸造責任者がティムだった。彼はこのボルドー「シャトー・ムートン・ロートシルト」とのコラボレーションワイン「オーパス・ワン」に携わり、その名を一気に世界に知らしめた。ほかにも、チリの老舗ワイナリー「ヴィーニャ・エラスレス」とともに「セーニャ」を、イタリア・トスカーナの名門「フレスコバルディ」とタッグを組んで“スーパー・タスカン”「ルーチェ」を世に送り出すなど、敏腕をふるってきた。

 ティムが自身のワイナリー「コンティニュアム・エステート」を設立した背景には、とある事情があった。2004年、それまで父の所有であった「ロバート・モンダヴィ・ワイナリー」は大手会社コンスタレーションズ・ブランドに買収され、父子は新しい経営陣との方針の違いからやむなくワイナリーを去った。その翌年、ティムは父ロバート、姉マルシアとともに「コンティニュアム・エステート」を立ち上げたのだ。当時、ティムの胸中にあったのは「ボルドーのシャトー同様、ひとつのエステートから世界最高峰のワインをつくること」だった。

 それからは“最高の畑”を探す日々が続いた。そして見つけたのが、ナパ・ヴァレーの東、ヘネシー湖近くの山の上にある「プリチャード・ヒル」だった。標高410~490メートル、夏の気温の温度差は約40℃というブドウにとっては過酷な環境だが、これがブドウ本来の生命力を刺激し、最高のブドウを育てるのだという。
「この土地に出会えたことは、私にとっては奇跡でした。長年さまざまな畑を見てきたから、最高の畑はもうないのではという不安もあった。でも、この地に立ったとき、『ここでなら素晴らしいワインがつくれる』と確信しました」

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最終更新:8/22(木) 17:49
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