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【真夏のスーパーカー特集14】スモール フェラーリの歴史はこの「308GTB」から始まった

8/22(木) 12:01配信

Webモーターマガジン

流麗なボディスタイルが世界で称賛された

初めてV8エンジンを搭載したフェラーリは2+2のディーノGT4だが、一般に“スモール フェラーリ”と言えば、大ヒットした308GTB/GTS/GTBクワトロバルボーレを指すことが多い。1975年の発表からおよそ10年もの間に進化を続け、フェラーリのドル箱となったのが308だ。

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1973年に発売されたディーノGT4(1976年以降はフェラーリ308GT4)は初のV8搭載車であり2+2であったが、V8搭載の“スモール フェラーリ”として一躍有名になったのは1975年のパリサロンで発表した308GTBだ。ディーノGT4と同じ3リッターV8を横置きに搭載した2座ミッドシップは、ピニンファリーナが自ら手掛けた流麗なボディも評判となり、瞬く間にフェラーリのドル箱となった。

初期モデルは、フロントリッド以外のボディパネルにフェラーリとしては初めてFRPを使ったことでも話題となった。工作精度の低さが問題視されたが、後に採用されたスチールボディに比べると200kg以上も軽く、動力・運転性能に大きく貢献していた。後年誕生するモデルがFRPを多用するきっかけを作ったのが308GTBである。

ミッドに横置きされた2926ccのV8エンジンはベルト駆動DOHC(2バルブ)。これと一体で横置きにマウントされたトランスミッションアッセンブリーがエンジンオイルサンプ下後方に位置するのはディーノ246GTと同じである。欧州仕様は潤滑にドライサンプ(北米と日本仕様はウエットサンプ)を採用し、8.8:1の圧縮比とVバンク中央にマウントされるウエーバー40DCNFツインチョークキャブ4基により255psを発生。最高速度は公称252km/hとされた。

そして308GTBの派生車として1977年のフランクフルトショーで発表されたのが、308GTSだ。ブラック塗装が施されたFRP製デタッチャブルルーフを備えた、北米をメインターゲットとしたタルガ仕様である。取り外したルーフはシート後方に収納可能で、リアクォーターウインドー部が梨地仕上げで開閉可能なルーバーパネルで覆われていた。オープンエアを手軽に楽しめるGTSの人気はGTBを上回った。

フェラーリのドル箱になった308GTB/GTSであるが、1980年には排出ガス規制対応のためKジェトロを採用したインジェクション仕様(308GTBi/308GTSi)となり、214psにパワーダウンしてしまう。その性能回復を目指して1982年に投入されたのが、DOHCエンジンを4バルブ化した308GTBクワトロバルボーレだ。欧州仕様が240ps、北米仕様が235psとなり、元来のポテンシャルを回復。再び世界のベンチマークに返り咲いた。その後継車が1984年に登場した328である。

フェラーリ308GTB 主要諸元

・全長×全幅×全高:4230×1720×1120mm
・ホイールベース:2340mm
・車両重量:1090kg
・エンジン:90度V8DOHC
・排気量:2926cc
・最高出力:255ps/7000rpm
・最大トルク:30.0kgm/5000rpm
・トランスミッション:5速MT
・駆動方式:横置きミッドシップRWD

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最終更新:8/22(木) 12:42
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