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ハーレーダビッドソン エレクトラグライドスタンダード試乗インプレッション【ツーリング系の性能をシンプル装備で楽しむ】

8/22(木) 11:31配信

WEBヤングマシン

装備を簡素化して低価格を実現

装備を簡素化して購入しやすい価格を実現したエレクトラグライドスタンダード。ツーリング系は圧倒的な快適性や豪華さを誇るだけに、カラーや装備を簡素化した当モデルは異色の存在と言える。ホイールはフロント17インチ、リヤ16インチで、リーンアングルは右側が31度、左側は29度を公称する。素の実力を味わえ、カスタムベースとしても最適だ。

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(◯)エンジン、車体ともに熟成の妙を感じさせる

このモデルが属しているツーリングファミリーは、’17年モデルで伝統の45度V型2気筒エンジンが“ツインカム”から“ミルウォーキーエイト”へと進化した。2→4バルブ化されたのが最大のポイントで、当モデルが搭載するのは、シリンダーヘッドに冷却用のオイルラインを持つ1745ccの空油冷エンジンだ。

【ハーレーダビッドソン エレクトラグライド スタンダード[2019]】主要諸元■全長2400 全幅ー 全高ー 軸距1625 シート高680(各mm) 車重372kg■空油冷4ストV型2気筒OHV4バルブ 1745cc 15.3kg-m/3250rpm 変速機6段リターン 燃料タンク容量22.7L ■ブレーキF=Wディスク R=ディスク ■タイヤF=130/80B17 R=180/65B16 ●価格:290万5200円 ●色:黒

【空油冷&4バルブOHV9世代目のビッグツイン】’17年モデルから登場したミルウォーキーエイト。当モデルに搭載されるのは1745ccの空油冷45度Vツインで、1次バランサーやツインプラグ、スリッパークラッチなどを採用。

自身初体験となるミルウォーキーエイト。その進化は目覚ましく、ツインカム時代に感じていたネガティブな問題が、ほぼ全て解消していたのだ。まずはアイドリング。メーター読みでおおよそ800rpmという低い回転域で安定しており、従来のせわしなさは皆無だ。そして、電子制御スロットルの開け始めの反応に違和感がなくなり、さらにシリンダーヘッド付近から聞こえていたメカノイズも大幅に静かになった。

驚きはまだ続く。1次バランサーのおかげで高回転域でも振動は過大にならず、スロットルを大きく開けることに躊躇がなくなった。高速巡航はひたすらに快適で、最大トルク発生回転数3250rpmよりも少し下あたり、2500rpm付近で流すとビッグVツインの心地良い脈動感が伝わり、ありきたりな表現だがどこまでも走り続けたくなる。

そして、これを支えるシャーシも素晴らしい。エンジンの振動が少なくなった分、マウントラバーの硬度を上げることができたのか、実質的にシャーシ全体の剛性がアップしたようだ。前後のショーワ製のサスペンションも作動性は優秀で、巡航時の乗り心地がいいのはもちろん、きれいにピッチングが発生するのでハンドリングもいい。ツーリングファミリーは、ステム軸とフォークの関係(位置と角度)が特殊で、それゆえに取り回しの際やタイトターンで最初は戸惑うが、走り出してしまえば376kgという車重を感じさせないほど軽快に走らせられるのだ。

アイコニックなバットウイングカウルは防風効果が高く、パニアケースも片手で開閉できるので使い勝手は良好。上位機種よりも装備が簡素化されているとはいえ、だからこそ素の性能が存分に味わえるのだ。

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最終更新:8/22(木) 11:31
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