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【海外ボクシング】ウィークエンド・プレビュー コバレフの鉄拳、故郷で炸裂するか

8/22(木) 23:33配信

ベースボール・マガジン社WEB

 このところ、世界のリングも夏季休養の気配だったが、今週、一気に活気を取り戻す。世界中で注目したいイベントが開催されるが、とりわけ期待したいのはセルゲイ・コバレフのロシア凱旋。紳士的な破壊者コバレフの晴れ姿も見たいところだが。相手はずば抜けた強打で快進撃中のアンソニー・ヤード(イギリス)。一切の油断は許されない。

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8月24日/トラクトール・スポーツパレス(ロシア・チェリャビンスク)

★WBO世界ライトヘビー級タイトルマッチ12回戦
セルゲイ・コバレフ(ロシア)対アンソニー・ヤード(イギリス)

コバレフ:36歳/37戦33勝(28KO)3敗1分
ヤード:28歳/18戦18勝(17KO)
※ESPN+で全米中継

 古強者コバレフがロシアで世界戦を行うのは2度目。故郷のコペイスクはこのチェリャビンスクの衛星都市で、今回が初めての地元凱旋となる。だから、なんとしても勝ちたいところだ。だが、チャレンジャーはとっても危険である。このところ、かつての安定感がやや目減りしているコバレフにとっては、相当な覚悟が必要な戦いになりそうだ。

 とはいえ、事前に優劣を競うとなると、コバレフのキャリアがとにかく雄弁に見える。質実剛健なファイトスタイルは、一度はKOに討ち取られたエレイデル・アルバレス(コロンビア)の手荒な手口を再戦できっちり管理して見せた。かつての豪快なパンチは印象を薄めても、熟成の手技が光る。

 一方、ヤードは豪快なパフォーマンスが売り物。欧米のボクサーには珍しく、19歳でボクシングを始め、アマキャリアの経験は12戦しかない。じっくりとプロで鍛えた選手だ。攻防がやや直線的に過ぎるのは、現時点では最大の課題かもしれない。一撃一撃のパンチは一級のフォームと角度で繰り出されるが、自分から試合を作る術については未知数。初の世界挑戦こそが、本当の意味でテストされる戦いになる。

 コバレフがうまくかわしていく公算が高いとはいえ、とにかくヤードのパワーは素晴らしい。スピードもある。そういう基礎的な能力の違いが、大きな波乱を呼ぶかもしれない。ヤード自身も「コバレフは怖がっているんじゃないか。ほんとうは俺と戦いたくないんだ」と威勢がいい。

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最終更新:8/22(木) 23:33
ベースボール・マガジン社WEB

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