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フツーのボルボが約19万円で劇的に変わる!? ポールスター・パフォーマンス・ソフトウェア装着ボルボ試乗記

8/22(木) 21:14配信

GQ JAPAN

ボルボが販売する「ポールスター・パフォーマンス・ソフトウェア」は、メーカー純正のロム・チューンだ。最高出力や最大トルクが向上するなど、よりスポーティな走りが味わえるという。はたして、どれほどの違いがあるのか?

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わずか数10分の作業でパワーアップ

「ポールスター・エンジニアド」というのはボルボのパフォーマンス・ブランドである。もともとポールスター(の前身)は、ボルボを使い、主にスウェーデン国内でのツーリング・カーのレースに1996年から参戦していた。2005年にオーナーが変わってポールスターに改名、そのノウハウを生かして、いわゆるロム・チューン用のソフトウェアを手がけはじめ、2013年にボルボとコンプリート・カーを共同開発、その後、ボルボに買収されたかと思ったら、2017年に電気の高性能車ブランドに転じることになる。

ところが、600psの高性能ハイブリッドGTの「ポールスター1」、408psのフルEVの「ポールスター2」を発表した現在も、「ポールスター・エンジニアド」の名称のもとに、ポールスターはボルボの高性能化を図る製品をつくり続けているのである。

日本でポールスターのソフトウェア・ビジネスが始まったのは2012年10月で、2019年6月末までに、累計9404件のダウンロード(DL)を見ているという。およそ7年、年間平均1300件ほどDLされていることになる。最近、セールス好調のボルボの昨2018年新車販売台数は1万7389台。このうち、XC90からV60までをカバーするSPA(スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー)シリーズの10%がポールスターのソフトウェアをDL、2019年はさらに増加して、13%が見込まれているという。

なにがボルボ・オウナーの心をとらえているのかといえば、メーカー公認ロム・チューンの安心感だろう。車検も受けられるし、新車保証も適用される。排ガス、燃費には影響しない。また、点検のときに気軽に書き換えることもできる。3年間ノーマルで楽しみ、飽きやすい、もとい好奇心旺盛なひとは1年点検のときにでも、あるいはちょっと飽きてきた頃にDLして、リアにその証である“Polestar Engineered”のバッヂを貼ってもらうと、心機一転、気分が変わる。所要時間はわずか数10分。費用は車種にかかわらず一律18万8000円で、エンジンとギアボックスのソフトウェアが変わる。スロットル・レスポンスが鋭くなり、変速の速度が速くなり、横Gがかかっているとギアをホールドするようになる。

もちろんエンジンのパフォーマンスも向上する。これはモデルによってチューニングが異なるけれど、たとえば「XC40」のT5と呼ぶガソリン・エンジンは、最高出力252ps/5500rpm、最大トルク350Nm /1800~4800rpmが、それぞれ255ps/5700rpm、400Nm/3000rpmに、最高出力こそ3psアップにとどまるものの、最大トルクは50Nmも太くなる。しかも、ミッドレンジ出力が大きく変わる。オリジナルが2000~4500rpm時に174ps、350Nmを発生するのに対して、ポールスターのソフトウェアは2500~3500rpmへとやや範囲は狭くなるものの、200psと400Nmを生み出すのだ。実用域の馬力が26psも強力になる。

しかも、AWD(全輪駆動)モデルの場合は後輪へのトルク配分を増やすこともやってくれる。これにより、発進時のトラクションが高まり、ターンイン時の挙動がよりスムーズになって、コーナリング時のコントロール性を高めるという。

トルク配分の制御まで変わる……と、わかっていれば、AWDモデルを試乗車に選んだのにモッタイナイことをした。試乗車を選択するときは知らなかったとはいえ、うかつであった。2019年6月下旬、ボルボ・カー・ジャパンは「V40 D4」、「XC40」、「V60」、「V60クロスカントリー」の各T5、そして「XC90 D5」に、それぞれノーマルとポールスター・エンジニアドを用意しての試乗会を大磯で開いた。『GQ JAPAN』はディーゼル・エンジン搭載のV40 D4と、ガソリン・エンジン搭載のV60 T5、いずれもFWD(前輪駆動)2種に試乗した。以下、その印象を。

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最終更新:8/22(木) 21:14
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