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92、93年伝説の日本シリーズ あの頃のヤクルトに見る「成熟したチーム」とは?

8/22(木) 11:00配信

文春オンライン

伝説の92年、93年日本シリーズを振り返る

 昨年から今年にかけて、断続的ではあるものの、書下ろし新刊の取材を続けてきた。テーマは「1992(平成4)年、93年日本シリーズ」についてだ。ご承知の通り、92年、そして翌93年は西武ライオンズとヤクルトスワローズが日本シリーズで激突した2年間である。当時、「絶対王者」として黄金時代を築き上げていた西武に対して、チーム創設29年目となる78(昭和53)年にようやくセ・リーグを制覇し、当時の王者・阪急ブレーブスを破って悲願の日本一になって以来、優勝からはごぶさただったヤクルトとの一騎打ちだった。

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 92年日本シリーズ開始前、下馬評では「西武有利」の声が圧倒的だった。一方、息詰まる阪神タイガースとのデッドヒートを制し、14年ぶりに日本シリーズに駒を進めたヤクルトに対しては、「0勝4敗もあり得るのではないか?」と悲観的な見方もあった。ところが、この2年間は名場面の連続で、名勝負が続出した。

 当時、大学3年生、4年生だった僕は徹夜で並んでチケットを購入し、神宮球場へ、西武球場へと駆けつけた。結果から先に言えば、92年は4勝3敗で西武が日本一となり、翌93年は同じく4勝3敗でヤクルトが15年ぶりの日本一に輝いた。この2年間をトータルで考えると、全14試合が行われ、両チームの対戦成績はともに7勝7敗、日本一には一度ずつ輝いている。数字だけ見れば、両者はまったくの互角だった。

 あの2年間は本当に興奮の日々だった。あれから四半世紀以上が経過した現在でも、「あの2年間は最高だった」と、僕は思っている。そして、かなりの時間が経った今だからこそ、「改めてあのシリーズを振り返りたい」という思いが出発点となって、昨年から今年にかけて当時の関係者たちに話を聞き歩く日々を続けてきたのだ。

 僕は自他ともに認めるヤクルトファンではあるけれど、もちろん、西武ナインにも敬意を持って取材を続けた。同じ場面について質問をしても、ヤクルトサイドとはまったく異なる見解が披露され、「今だから話せる」というエピソードも満載で、取材のたびに、僕は興奮を抑え切れずにいた。ちなみに、これまでにインタビューをした主な方々は、以下の通り(敬称略)。

【西武】
森祇晶/伊原春樹/石毛宏典/秋山幸二/辻発彦/平野謙/笘篠誠治/伊東勤/清原和博/デストラーデ/石井丈裕/工藤公康/渡辺久信/潮崎哲也

【ヤクルト】
野村克也/丸山完二/広澤克実/池山隆寛/古田敦也/飯田哲也/杉浦享/八重樫幸雄/土橋勝征/岡林洋一/荒木大輔/川崎憲次郎/宮本賢治/高津臣吾/伊藤智仁

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最終更新:8/22(木) 11:00
文春オンライン

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