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【韓国GSOMIA破棄】“反日”のために北のミサイル情報を捨てた文在寅の「自殺行為」だ

8/22(木) 23:54配信

文春オンライン

 日本の輸出管理体制の見直しへの対抗策として、韓国が検討していた「軍事情報包括保護協定(GSOMIA〈ジーソミア〉)」の破棄。韓国国内でも「協定延長へ」との予測記事が報じられていたが、それを覆して、韓国政府は8月22日、協定を延長せずに破棄することを決めた。

【写真】旭日旗を下げる自衛官

 今回のGSOMIA破棄について、防衛省情報本部情報官等を歴任するなど各国軍との情報共有に詳しい、元海将の伊藤俊幸・金沢工業大学虎ノ門大学院教授に聞いた。

協定破棄で困るのは韓国だ

 率直に言って、韓国側からGSOMIAを破棄するなどバカげた話です。韓国国内が異様な状態なのだと思います。なぜならこの協定を破棄して困るのは、日本ではなく韓国だからです。文字通り「自殺行為」だと思います。

 今回、実際に破棄するという事態になり、韓国軍幹部は絶望的な気持ちになっているでしょう。同情を禁じえないというのが正直な所見です。

 まず、GSOMIAについて考える上で確認しておきたいのは、この協定は「情報交換の枠組み」ではなく、「軍事情報の保護」が目的であるということです。GSOMIAが破棄されると「拉致問題の情報まで入ってこなくなる」などといった憶測まで出ていましたが、全くの誤解です。

 詳しく説明すると、GSOMIAは、日本語で「軍事情報包括保護協定」とされている通り、締結国同士が相手国から知った軍事情報を外に漏らさないようにする協定です。実際の協定文を読んでも、第一条に「秘密軍事情報の保護を確保する」ことが「目的」と明確に書かれています。あくまで「情報の保護」が目的で、情報の交換や共有には、直接的には関係のない協定です。

アメリカの顔にも泥を塗った

 では、どんな場面でこの協定が活用されるかといえば、防衛首脳会談や、両国軍幹部による情報交換会議の場などです。

 今回GSOMIAが破棄されたことで、そのような場に軍事に関する機密情報を持ち寄ることができなくなります。日米韓が集まって、日韓両国とGSOMIAを結んでいるアメリカが間に立っても、「日本には韓国の情報を切り取って渡す」「韓国には日本の情報を切って渡す」という膨大な手間が必要になりますし、前提となる情報に違いが出てしまい、3カ国が揃ったところで、表面的なことしか話せなくなる。その意味で、GSOMIAは日米韓連携の象徴的な協定なのです。

 韓国は今回、日本との駆け引きの中でGSOMIAを持ち出してきましたが、破棄したことで、アメリカとの連携を韓国から壊すことになりました。まさにアメリカの顔に泥を塗る行為で、政治的にアメリカに「NO」を突きつけ、「日米韓の連携をやめます」と宣言することに等しい。破棄したところで、路頭に迷うのは韓国なのです。

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最終更新:8/23(金) 11:09
文春オンライン

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