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ドル円動かず…FOMC議事要旨よりトランプ大統領のツイート?

8/22(木) 15:06配信

幻冬舎ゴールドオンライン

22日現在、ドル円は1ドル=106円半ばで推移。FOMC議事要旨の公表はあったが、大きな動きは見られなかった。経済指標発表などのイベントは、ドル円に限らず数値の上下に少なからず影響を与えるが、昨今では、それよりもトランプ大統領の一言(ツイート)のほうが市場を揺るがす局面は多い。この現象について、検証する。

FOMC議事要旨は「わかりにくい」?

21日に公表された7月のFOMC議事要旨では、今回の利下げは「調整」の一環であり、長期的な計画の初動ではないというパウエルFRB議長の意向が記されていた。一方で、大幅利下げを求めるメンバーが複数いたことも判明。これを受け、市場はダウ平均株価が240ドル高と上昇。小売業の好決算も影響したが、FOMC議事要旨に関しては、さらなる利下げの可能性を読み、好感したと見られる。

ドル円は上昇を見せたが、107円には届かず、半ばで推移。ダウ平均株価、ドル円の上昇という結果からは「利下げ」への期待も読み取れるものの、「はっきりはしない」ことで小幅の動きとなったようだ。

あらゆる可能性を排除しないことを前提としつつ、パウエルFRB議長は追加の利下げに関して、慎重な態度を示した。米国の政策金利の決定は、一国のどころか世界経済に大きな影響を与えるものであるわけだから、これは当然の姿勢だ。しかし、市場の多くの人にとって奥歯に物が挟まっているような物言いは、やはり「わかりにくいもの」と言える。

各社の報道を見ても、NY株式市場の上昇などから、市場が議事要旨中の「利下げへの可能性」が読み取れる部分を重視したという結果からの推論しかできていない。もし反対に下落していたとしても、議事要旨を読むとパウエルFRB議長は利下げに慎重とも読み取れ、いかようにも切り取れるように上手く(?)できている。

報道による二次情報ではなく生の情報を読むと本質がつかめる……とはよく言われるが、Fedの公表する議事要旨の原文は長く、利下げ決定にいたるまでの検証や今後の方向性について、正確な議事録ではなく「要旨」が記されているに過ぎない。

実際、今回のFOMC議事要旨に関して22日にブルームバーグが報じた記事には、「議事要旨はFOMC政策の検証に関する長々とした議論から始まっており」との叙述もあり、いかにそれが「結局のところ、どういうことなのか」を短期間で解釈することが難しいことがわかるだろう。

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最終更新:8/22(木) 15:12
幻冬舎ゴールドオンライン

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