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「暑すぎる」「寒すぎる」夏のオフィスを快適に過ごす工夫

8/22(木) 8:32配信

HARBOR BUSINESS Online

夏のオフィスは室温調整が難しい

 夏のオフィスでは、社員のストレスもたまりがちだ。外から帰ってきた社員が「暑くてたまらない!」と冷房の温度設定を下げ、内勤の社員からは逆に「冷房が強すぎて寒い!」と不満が出るような場面も少なくない。

⇒【画像】窓まわりの対策として日射よけのブラインドは大事

 ただ、オフィスの温度調整は一般の住宅よりも難しい。ひとつは大空間のため、温度ムラが出やすいこと。もうひとつは、人によって温度の感じ方が異なることだ。

 どちらも、大勢が密集して働くオフィスならではの課題と言える。室温は高すぎても低すぎてもストレスとなり、仕事の能率が落ちることがさまざまな研究により実証されている。「ガマンしない省エネ」を実践して、仕事効率を高めるにはどうしたらよいだろうか。

温湿度計を数か所に置き、部屋の“温度ムラ”を把握

 オフィスでは、なぜ温度ムラが発生しやすいのか?まず、パソコンやプリンターなどのOA機器は熱を発している。特に大型プリンター複合機などは1000W以上にもなる。これは電気ストーブ並みの発熱量なので、周辺の室温が上がる要因となっている。

 また、エアコンの風が直接当たる所と当たらない所が分かれるため、場所によって温度が大きく変わってくるという要因もある。さらに壁や窓に直射日光が照りつけると、そこだけ温度が極端に上がってしまう。

 具体的な対策の一歩目は、温湿度を“見える化”することだ。まずは温湿度計を複数台手に入れ、直射日光の当たらない所を選び数か所に置いてみる。すると、思った以上に場所によって温度差があることがわかるはずだ。オフィスの“温度ムラ”の状況を把握したうえで、全体が適温になるよう作戦を練ろう。

エアコンの設定温度ばかりにこだわっていては快適にならない

 次に、そのオフィスの快適な温度の基準を定める。厚生労働省の「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」及び「事務所衛生基準規則」の基準では、建物内の室温を17℃~28℃、相対湿度を40%~70%に保つよう定めている。しかしこの値は最低限度の基準でしかない。

 夏季の「職場快適基準」で推奨されているのは、温度は24℃~27℃、相対湿度は50~60%だ。よく「エアコンの設定温度は28℃に」と定めている職場があるが、それにこだわっていては快適なオフィスは達成できないことになる。そもそも、「エアコンの設定温度=室温」というわけではないことも意識しておきたい。

 なお、暑さの感じ方は温度だけでなく湿度によっても大きく影響される。同じ28℃でも、湿度が70%以上だと暑く感じるが、60%以下では比較的涼しく感じる人が増えるという調査もある。「湿度が20%違うと体感温度が4℃違う」とされているだけに、エアコンの除湿運転や除湿機を活用して適切な湿度コントロールを心がけよう。

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最終更新:8/22(木) 8:32
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