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ネイマールが18歳で起こしたPK事件。恩師3人が憂う未熟さと最後の忠告。

8/22(木) 11:41配信

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 監督があらかじめ指名したPKキッカーがいるにもかかわらず、自分が蹴ると言い張る。思い通りにならないと、ふてくされる――。

【秘蔵写真】10代で凄いトサカ頭だったネイマール、ロン毛のメッシ、練習中ニヤニヤ寝そべるロナウジーニョ、プールサイドで陽気に歌うペレ。

 これは、2017年9月、バルセロナからパリ・サンジェルマンへ移籍した直後のネイマールがリーグ・アン(フランスリーグ)のリヨン戦で取った行動だ。

 その後も、チームメイトを批判したり、相手チームのファンを小突いたり、移籍を志願してチームのプレシーズンの練習開始にわざと遅れたり、はたまた婦女暴行容疑で訴えられたりと、公私両面で問題を起こし続けている。

 しかし今から9年前、PSGでの出来事から数えると7年前、当時18歳のネイマールがブラジル国内でほぼ同じことをやって物議を醸していたのをご存じだろうか。

 2010年9月、ブラジル全国リーグでサントスはアトレチコ・ゴイアニエンセと対戦した。その前年の3月、17歳1カ月でデビューしたネイマールは、その驚異的なテクニック、スピード、創造性でセンセーションを巻き起こし、すでにチームの攻撃の中心となっていた。

 試合終盤、敵陣の深い位置でパスを受けると、ドリブルでペナルティエリアへ侵入し、DFに倒された。PKだ。

PKで血相を変えて監督を罵る。

 当時、サントスではマシエルという選手がPKを蹴ることになっていた。しかし、ネイマールは「自分が取ったPKだから」という気持ちがあったのだろうか、自ら蹴ろうとする。

 これを見たサントスのドリバル・ジュニオール監督が、「PKを蹴るのはマシエルだ。お前じゃない」と叫んだ。すると、ネイマールは血相を変え、自軍ベンチ前まで走ってきて監督を罵った。この行動には、誰もが唖然とした。

 マシエルのPKは成功し、サントスは先制した。しかし、ネイマールはチームメイトの喜びの輪に加わらず、そっぽを向いていた――。

 これが、ネイマールが起こしたキャリア最初のトラブルである。

「悪い意味でのモンスターに」

 試合後、対戦相手であるアトレチコ・ゴイアニエンセのレネ・シモンエス監督は、「ネイマールがやったことは、完全に間違っている。このままでは、彼は(悪い意味での)モンスターになりかねない」と厳しく批判した。

 ブラジルのメディアは、以後、ネイマールが問題を起こす度にシモンエスのこの言葉を引用する。

 一方、サントスのドリバル・ジュニオール監督はネイマールに出場停止処分を科した。こうして、ネイマールは次戦を欠場。その次の試合は、宿敵コリンチャンスとのクラシコだった。

 監督はこの試合にもネイマールを使わないつもりだったが、クラブの会長が「ネイマールがいないと戦力が半減するし、観客動員にも影響する」として監督にネイマールの出場停止処分を解くよう要請した。

 しかし、監督がこれを拒否したことから、会長は監督を解任してしまった。

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最終更新:8/22(木) 11:51
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