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香川真司はスペインを楽しんでいる。サラゴサを「自分のチームにする」。

8/22(木) 20:01配信

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 8月17日に行われたスペイン2部の開幕戦のピッチに立った。

 公式戦の出場は、ベシクタシュでの5月の昨シーズン最終戦以来のことだった。それ以降の実戦も、ドルトムントに戻っていた7月12日に10部のチームとの練習試合で30分プレーしただけだ。

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 そんな状況で迎えた開幕戦だったが、トップ下の位置に入った香川真司は後半35分までプレーし、チームも2-0で勝利した。

 「1週間しか練習してないし、フォーメーションが変わって新しい選手も多かった。ぶっつけ本番に近い形だったので、今日は勝つことだけを意識していました。上手くいかないこともあるし、身体のキレを含めてそこまでベストではないのは事実。その中で、本当にチームとしてうまく逃げ切ったというか。チャンスは作られましたけど、今はこういう結果で勝ち続けていくことが何より大事だから、そこはホッとしています」

 メディア上ではスペインを含めてあらゆる国、あらゆるクラブが移籍先として名前が出ていたが、最終的に香川が選んだのはスペイン2部のサラゴサだった。

 コパ・デル・レイの優勝6回を誇る名門だが、昨シーズンは2部で15位に沈み、今は1部復帰を目指す立場だ。

ファン以上に大きい指揮官の期待。

 スタジアムでの移籍お披露目イベントには、およそ7000人が集まった。

 試合の日にも、子供たちがメッセージを書いた巨大な模造紙をかかげて、香川がスタジアムに入ってくるのを待っていた。ファンショップで23番をプリントしてもらうファンも多く、スタンドにはすでに23番のユニフォームを着た地元のファンの姿も目立っていた

 ファンの期待も高まっているが、それ以上に監督からの期待は大きい。チームはこれまでのトップ下を置かない4-1-4-1ではなく、香川を活かすためにトップ下を置くフォーメーションへと変更した。

プレースキッカーも任される23番。

 テネリフェとの開幕戦では、FWのルイス・スアレスが左のウイングに張り出す変則的な形だったが、香川は新たに作られたトップ下のポジションでプレーした。

 FKやCKなど、セットプレーのキッカーも全面的に任されている。開幕戦では後半35分に香川が交代してからPKを得たが、今後はPKを蹴る場面も出てくるはずだ。

 とはいえ香川が話すとおり、チームが上手く機能したとは言いがたい。ボール支配率、シュート数、CK、全ての数でテネリフェに負けていた。

 そもそも、サラゴサはこの試合で先発した前線の6人中5人が新加入。いきなり素晴らしい連係が生まれるはずもない。

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最終更新:8/22(木) 20:01
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