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東京タピオカランドに35歳オッサンがぼっちで行ってみた。剛毛すぎてインスタ映えが…

8/22(木) 8:54配信

週刊SPA!

タピオカ2粒しか入ってねぇ…

 しかし、タピオカはたった2粒しか入っていない。これを人生初のタピオカにカウントしていいのか?A●を見た本数を経験人数に入れてる奴みたいにならないか?とはいえ、呑んでみると爽やかで美味しく、タピオカの独特の弾力も味わう事が出来た。

 そうこうしながら、客層をよく見ると半分以上が親子連れであることに気がついた。中には私くらいの汚さのオッサンも混じっている。歪んだ自意識が氷解していくのがわかった。よく考えてみれば入場料1000円(当日券は1200円)に加えタピオカドリンク代600~800円で、合計2000円近くになるのは若い子にとっては大きな出費だ。さらに、ランド内に設えられたキラキラな意匠やブランコ、ボールプールなどは小さな子どもの格好の遊び場になるので、そうなると親子連れが多いのも頷ける。

 そんな事を考えながらウロついてみるが、噂通りの小規模だ。ランドというよりルームと言った程度。そして、無骨に剥き出した天井や配線から、文化祭レベルと揶揄される隙が大いに見て取れる。

 とはいえ、SNSに投稿するのが目的であれば、その辺りは写らないようにすれば全く問題はないように思える。

 ところが、1番奥にある一角だけはなぜか「激辛推し」。私なんかよりずっと、この場にふさわしくないではないか。協賛企業とのオトナの関係でこうなってしまったのだろうか。

 このゾーンのあまりの異物感に、危うく忘れそうになっていたが、タピオカドリンクを飲まなくてはいけない。

 入っているお店は4店舗、多くの入場者を見込んでいたためか、各店舗に3~4人ほどのスタッフが居るが、おしなべて暇を持て余している。私はLABLAPというお店で、いちごミルク(レギュラーサイズ600円)を注文した。

オッサン、自撮りに挑戦するも…

 せっかくなので、SNSに投稿するためのパネルの前でタピオカを撮影してみる。確かに可愛らしいが、ダメだ。節くれだった指と腕毛がファンシーを塗りつぶしてしまっている。

 それならばと、飲んでいる姿を自撮りしてみるが、こんなもの親でも見たくないというほどの写真になってしまった。

 肝心のタピオカドリンクだが、思ったほど甘ったるくもなくイチゴの酸味もほどよく感じられ、タップリ入ったタピオカの独特の食感と温かさもマッチして美味しく頂けた。

 どうやらタピオカランドには、グッズもあるようだが、その中に衝撃的なモノを見つけた。タピオカンバッチセットだ。なんと真っ黒一色だけ。タピオカをモチーフにしていることはわかるが、これは手を抜いているわけではないのだろうか?アメリカの音楽家ジョン・ケージが1952年に、4分33秒の「無音の曲」を発表したが、そういうやつだろうか。

 私がこの日着ていた黒いシャツにつければ、同化してつけていないように見える。欲しい!だがなぜか人気があるようで、残念ながら売り切れとなっていた。

 たしかに「ランド」と謳うにはあまりに小規模な上にかなり隙の多い作りだったが、体感するための場所ではなく、部分をトリミングして写真に写しSNSに投稿するための場所だと考えれば不足はないように思えた。

 そして私自身も、忘れかけていた「あの頃の心のシミ」を思い出すことができた。タピオカ好きでなくても、モノは試しに足を運んでみてはいかがだろう。<取材・文・撮影/Mr.tsubaking>

【Mr.tsubaking】
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。

日刊SPA!

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最終更新:8/22(木) 8:54
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