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【東京2020海外スター候補図鑑Vol.3】女子柔道の枠を超える潜在能力はピカイチ! D・ビロディド(ウクライナ)

8/23(金) 8:34配信

ベースボール・マガジン社WEB

オリンピックを彩る海外のスター選手たち。これまでの大会同様、2020年東京オリンピック・パラリンピックでわれわれを魅了してくれるのは誰なのか? そんなスターになるえる候補選手を競技の枠を超えて紹介していくこの企画、第3回目は8月25日から東京で開催される世界柔道選手権女子48kg級でも優勝候補筆頭に挙がるダリア・ビロディド(ウクライナ)だ。

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 ウクライナではアイドル、いや、すでに大スターの扱いを受けている。

 ビロディドの父・ジェナディは柔道家で、2005年のカイロ世界選手権では銅メダルを獲得しており、柔道一家に育った。

 ビロディドはカデ時代から圧倒的な強さを誇り、シニアでの最初のビッグタイトルは2017年のヨーロッパ選手権。ロシアのドルゴバを破って優勝すると、ヨーロッパの柔道界では「ワンダーキッド」、“神童”と呼ばれるようになった。

 そして2018年はビロディドにとってブレイクスルーの年になった。なんと負け知らずの31戦全勝、バクー世界選手権では決勝で渡名喜風南(パーク24)を大内刈り一本で破り、17歳で女王となった。これは世界選手権の最年少優勝記録である。

 ビロディドの特徴は、48kg級の選手としてはかなり大柄だということ。身長172cm、リーチも長く懐が深い。日本の軽い階級にはなかなかいないタイプの柔道家だ。

 ただし、長身の選手は足元に不安を抱えることが多いが、ビロディドのバランス感覚は優れており、組み手でバランスを崩すことはほとんどない。しかも左組みから繰り出す技が切れる。海外ではビロディドの大内刈りは、”her signature”と表現されるほどだ(日本語だったら「トレードマーク」くらいの感じ)。さらには寝技も巧みで、隙が見当たらない。

 8月25日から日本武道館で世界選手権が行われるが、今年も1敗しかしておらず、大本命であることは間違いない。

 そしてこれまでのキャリアで、ビロディドは日本の選手に一度も負けたことがない。ただの一度も、だ。

 彼女のインスタグラムのアカウント、@dariabilodid7は16万人以上のフォロワーを誇っているが、そこでの彼女はモデル顔負けのプロポーションを誇る美女である。ちょっとばかり“ツンデレ”の感じもある。

 畳の上でも、SNSの世界でも最強のティーンエイジャー柔道家である。

●東京五輪・競技情報
出場予定/2020年7月25日(土):女子48kg級
会場/日本武道館

文/生島 淳

最終更新:8/23(金) 8:34
ベースボール・マガジン社WEB

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