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NSR史上最高馬力! ライバルメーカーが恐れた1988年式NSR250Rとはどんなバイクか?(後編)

8/23(金) 11:30配信

モーサイ

刺激と緻密のピュアブレンド

前編のウンチク(?)に続き、後編はついに’88年式NSR250Rの試乗をお伝えしていこう。
少し緊張を帯びつつまたがるが、第一印象はとても軽くてスリムだ。
レーシーと想像された乗車姿勢も、現行スーパースポーツのような前傾を強めたものに比べれば、ハンドルは近く座面に対して意外に高い位置にある。
しかも両足はカカトまでべったりと接地し、取っ付きから緊張感はほぐれてくる。

実に軽い踏みごたえのキック一発で始動したV型2気筒は、カランカランという乾いたサウンドを聞かせ、スロットルをひねると実に軽く吹け上がる。
軽いクラッチをつないでも、ピーキーという’88NSRの先入観を裏切るようにスルスルと進む。
PGMによるキャブと点火系、さらにはRCバルブの恩恵なのだろうが、エンジンは3000~4000rpmといった低回転でもぐずつきもなく滑らかに回転上昇し、それが加速にきっちりと結びついている。
上体を前傾させ、スリムな車体を挟み込むような戦闘的な姿勢でも、「なんだ随分と普通(に使える)じゃないか」と、さらに緊張を弛緩させてくれる。

もっとスロットルをひねる。
5000、6000rpmと、鮮明に回転の鋭さを増していくエンジンが7000rpmを過ぎ、7500rpmを差した辺りから、尻がシートストッパーに押しつけられそうな加速感に変わる。
と同時に、カーンとした高音を奏でながら、回転計の針はどんどんとレッドゾーンの1万1500rpmに近づいていく。

この急激な感覚変化、リッタースーパースポーツでも味わえないもので、それがそのままダイレクトに乗り手を高揚させる。
公称出力は45psだが、一説には出荷時でも50psは軽く超えていたとも、さらにはPGMにつながる配線を1本加工するだけで60ps超のフルパワーになるとも言われた’88NSRは、確かに刺激的だ。
そしてこれを走らせながら脳内にひらめいたフレーズは「’80年代のマッハ」だった。

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最終更新:8/23(金) 11:34
モーサイ

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