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2時間以上のクルマの運転はキケン? カーナビなどの「休憩しましょう」に根拠はあるのか

8/23(金) 6:20配信

WEB CARTOP

国交省も職業ドライバーの休憩は2時間を目安としている

 カーナビを使ってドライブしていると、2時間に一度「そろそろ休憩しませんか?」というアナウンスが入る。これはどんな基準で2時間なのだろうか?

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 調べてみると、まず免許を取るときの学科試験にも、「長時間運転をするときには、少なくとも2時間に1回は休憩をとったほうがよい」=「○」というのが出題されていたことがわかる。

 また、国土交通省も、自動車運送事業者に対し、運転者の過労運転を防止するため、長距離バス・トラックの運転手は高速道路を2時間以上運転する場合10分以上の休憩を取ることを課している(一般道でも連続運転時間は4時間を超えてはならない)。

 このルールは、プロの長距離ドライバー向けのルールなので、一般ドライバーが高速道路を2時間以上連続して走っても、法律違反に問われることはないが、逆にプロでも2時間走ったら10分以上休憩をとるよう指導されているぐらいなので、一般ドライバーならもっと小まめに休むべきだろう。

 運転時間が長くなると、自覚症状があまりないまま、

◆集中力が低下してくる
◆目が疲れてくる
◆同じ姿勢を取り続けることで身体に疲労がたまる
◆疲労によって眠気を催す

 といった危険につながる症状が出てくるので、安全のためにも長時間の連続運転は避けるべきだ。

人が集中力を保てるのは90分!

 とくに集中力に関しては、大脳生理学的に90分程度しか持続しないと言われている。ハーバード&ソルボンヌ大学の根来秀行教授によると、脳波はおよそ90分ごとに推移するので、脳が機能的に集中力を保てるのは、だいたい90分程度というのが目安とのこと。

 大学の授業や講義、講演会などが、1コマ90分単位にしているのもそうした経験値からで、仕事や勉強も、90分に1回休憩をとることで効率が高まると言われている。逆に休憩を取らずに、頑張り続けても生産性は落ちるだけ。クルマの運転に関しても、90分=1時間半以上の連続運転は、集中力の点からリスクが増加してくるといえるだろう。

 また、エコノミー症候群の予防としても、1~2時間おきに身体を動かし、血流を改善することが奨励されている。クルマの運転というのは、緊張もするし、同じような姿勢をキープするので、意外に身体がこわばってくるもの。「疲れたな」と自覚したときは、かなり疲労が溜まっていると考えていいので、早め早めの休憩は絶対に必要。

 とくに腰などの肉体的疲労以上に、より疲労が自覚しにくい脳が疲れているケースが多いので、できれば90分に一度は休憩し、ストレッチをしたり深呼吸をするのが理想的。

 現実的にいえば、90分に一回、休憩を促すアナウンスがあると、少々「大きなお世話」と言いたくなるドライバーもいるので、2時間に一度の休憩奨励アナウンスは、ちょうどいい落としどころといえるのではないだろうか。

藤田竜太

最終更新:8/23(金) 6:20
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