ここから本文です

血管が消える!?現代人に多くみられる「ゴースト血管」とは?

8/23(金) 7:21配信

@DIME

なんとなく身体がダルくて、食欲も沸かない……

この時期、こんな症状が続くようなら、まず真っ先に夏バテを疑うことだろう。

今回、20~60代の男女1042名を対象に、毛細血管の劣化度と夏バテの関係性を探る調査が行われたところ、毛細血管の劣化度が高いと考えられる人ほど、夏バテの症状を感じやすいことが明らかになった。

※グラフありの元記事は下記同タイトルをクリックすることで見ることができます



調査によると、男性の52.2%、女性の72.4%が毛細血管の劣化度「中・高レベル」と、男女とも半数以上が複数の症状を感じていることが分かった。また、夏バテと毛細血管劣化度の関係について調査が行われたところ、毛細血管の劣化症状が多い人ほど、夏バテの症状を強く感じているという傾向が明らかになった。



この結果を踏まえたうえで、以下で、毛細血管の専門家である根来秀行医師によるアドバイスを紹介していく。

夏は毛細血管のダメージに要注意!
毛細血管はすべての血管の99%を占め、身体の中で最も大きな臓器といえる。「人は血管から老化する」と言われ、血管年齢は健康寿命と密接に関係している。

毛細血管は年齢ともに劣化・減少し、20 代に比べ 60代では約4割も減ってしまう。毛細血管が劣化すると、チェック項目にあるように肌や髪の老化、免疫力の低下など、全身の不調として表れてくる。

今回は女性のほうが劣化度が高いという結果になったが、その原因としては、女性のほうが男性よりも筋肉量が少ないため血流が衰えやすいこと、血流を良くする働きを持つ女性ホルモンが加齢とともに減少することによる影響などが考えられる。

また、夏は紫外線や気温の高さにより毛細血管がダメージを受けやすい季節だ。毛細血管が劣化していると、栄養や酸素、ホルモンや免疫物質が全身に行きわたりにくくなるため、だるさや冷え、食欲不振など、夏バテの症状が深刻化しやすくなる。

日中はしっかり運動して交感神経を活発にし、それによって夜は副交感神経が働きやすくすることで、自律神経のバランスが整う。それは毛細血管の劣化を防ぐことにつながり、夏バテ解消にもとても役立つ。



夏バテに打ち勝つ! 血管力UP法
毛細血管は加齢とともに減るが、毛細血管トレーニングメソッドによって減少を防ぎ、何歳からでも増やすことができる。

毛細血管トレーニングメソッドは、次の3つのステップを毎日繰り返すシンプルな方法だ。夏は日照時間が長くなるため、1日のメリハリをつけやすい時期でもあるので、血管力をUPさせるチャンスだ。

(1)筋トレ+有酸素運動で血流を上げる
血流を上げる最も有効な方法は、筋トレと有酸素運動*を交互に行うこと。筋肉を鍛え、有酸素運動を行うことで血流が良くなり毛細血管が健全に保たれ、増加する。

ただし、激しい運動は過剰な活性酸素を生み出し、かえって老化を促進してしまう。脈拍数が安静時の3割増を超えない程度が適度な運動の目安。運動が苦手な人、身体に不安を抱えている人はジムなどでトレーナーの指導を受けるのがおすすめ。

*有酸素運動:ジョギングやウォーキング、水泳など、比較的ゆっくりと筋肉を動かしながら長い時間継続して行える全身運動



今回の調査では、有酸素運動と筋トレのどちらも行っていない方が半数以上にのぼる一方、どちらも行っている方は 24.3%にとどまっており、効果的に運動に取り組む人が少ないことが浮き彫りに。暑さで身体を動かす気になれない時は、電車の中でつま先立ちをするなど、生活の中でできる軽い運動から始めてみよう。



(2)腹式呼吸で血管をゆるめる
毛細血管をゆるめるには、腹式呼吸がおすすめ。血管の収縮・拡張は自律神経によって調節されており、緊張時に働く交感神経が優位になると縮み、リラックス時に働く副交感神経が優位になるとゆるむようになっている。

基本的に意識してコントロールすることはできないが、自律神経を自分で整えられる唯一の方法が「呼吸」だ。腹式呼吸でゆっくり息を吐くことで副交感神経が優位になり、毛細血管がゆるむ。

(3)睡眠で血管のゆるみをキープする
睡眠の質を上げることで、毛細血管をゆるめる時間をキープすることができる。睡眠中は自動的に腹式呼吸になり、副交感神経が優位になる。

大人の場合、7 時間程度の睡眠時間が必要だ。なお、日中に運動をして交感神経を優位にすることで、夜に副交感神経のスイッチが入りやすくなり、睡眠の効果をアップさせることができる。

夏は日の出時間が早く、早朝から明るくなりますが、睡眠ホルモンであるメラトニンは光に弱いため、遮光カーテンを活用するのもおすすめだ。

血管が消える!? 現代人に多い「ゴースト血管」
最近は運動不足や食生活の偏り、ストレスなどにより、若くても毛細血管が劣化している人が増えてきている。

生活習慣の乱れや加齢により血流が低下すると、毛細血管の内側にある「内皮細胞」と外側を囲む「周皮細胞」の結びつきが弱くなって、血液や栄養素が血管の外に漏れてしまい、管はあるのに血液が流れない状態になる。この状態は「ゴースト血管」と呼ばれ、それがさらに進むとやがて毛細血管は消えてしまう。





■根来 秀行(ねごろ ひでゆき)医師 プロフィール



医師、医学博士。東京大学大学院医学系研究科内科学専攻博士課程修了。ハーバード大学医学部客員教授、ソルボンヌ大学医学部客員教授。専門は内科学、腎臓病学、抗加齢医学など多岐にわたり、最先端の臨床・研究・医学教育の分野で国際的に活躍中。著書に『「毛細血管」は増やすが勝ち!』(集英社)、『ハーバード大&パリ大医学研究からの最新報告 毛細血管が寿命をのばす』(青春出版社)など。

出典元:株式会社カーブスジャパン

構成/こじへい

@DIME

最終更新:8/23(金) 7:21
@DIME

記事提供社からのご案内(外部サイト)

@DIME

小学館

2019年11月号
9月14日発売

定価980円

スマホ激変!
キャッシュレス決済 最終案内
グルメな調理家電&ツール39
特別付録 デジタルスプーンスケール

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事