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クルマを大胆イメチェン! 「塗装」と「ラッピング」それぞれのメリット&デメリットを知る

8/23(金) 18:40配信

Auto Messe Web

独創性とボディ保護が目的ならばラッピング

 旧車のレストアだけでなく、愛車のイメージを激変させるカスタマイズとして、昔から高い人気を誇る「全塗装(オールペン)」。しかし、近年では印刷技術や素材の進化により、「ラッピング」という手段もメジャーになってきた。両者にはどんなメリットとデメリットがあるのか、自由度や価格といった面から考察してみたい。

ラッピングで再現した錆び錆びフェラーリ【画像】

 全塗装は読んで字のごとく、自動車用の塗料を使ってペイントする従来の方法。対してラッピングはカッティングシートをボディに貼るという手法だ。まずはカラーやデザインの自由度から考えてみよう。

 全塗装は純正色だけじゃなく塗料と塗料を混ぜて調色したり、パールやラメなどを配合することで、世界にひとつだけの“色“を作り出すことが可能。角度によって違う色に見える『マジョーラ』、熱に反応して色が変わる『ハルク』など、ドレスアップに特化した塗料も存在する。

 一方、ラッピング用のカッティングシートも色の深みや光沢感では全塗装に分があるものの、柄のパターンやカラーバリエーションは豊富。カッティングシートはそれ自体に印刷ができるため、イラストなどを描きたい場合などの自由度が高く、手間やコストを抑えられ有利といえる。もちろんイラストなどはエアブラシを使えば塗装でも可能だが、仕上がりのクオリティは作業者の技量に左右されるだろう。

 続いて作業時間と費用について。全塗装は最初にモールやエンブレムを外し、窓や車内に塗料が飛ばないようマスキングし、ボディ表面をキレイにする下地処理が必要で、塗装も1回だけ吹いて終わりじゃない。色にもよるが何度か重ね塗りする必要があり、クリア剤で仕上げて磨き上げるなど、当然ながら工程が増えれば増えるほど費用は上がっていく。全塗装ともなれば軽自動車クラスで20万円~が相場といえるだろう。

 ラッピングは塗装に比べれば下地処理といった事前準備が少なく、工賃は比較的リーズナブルなうえ差も出にくい。ただし、ボディ全体に施工するフルラッピングともなれば20万円以上の覚悟は必要。オリジナルならばデザイン料などが別に必要となり、全塗装とコスト面で変わらないことも十分にあり得る。

 最後に耐久性や修理なのだが、真っ当な技術を持った人が塗装したのであれば、耐久性は新車時の塗装と同等のレベルといっていい。紫外線などによる劣化がないワケではないが、3年や5年でダメになることはまずあり得ない。ラッピング最大のデメリットがココで、寿命は環境やシートの種類によって2~5年といったところ。印刷するとカッティングシートより先にインクが劣化し、寿命が短くなってしまう傾向のようだ。

 ただし修理(補修)に関しては断然ラッピングが有利。塗装で同じ色を再現するにはそれなりの技術と経験が必要で、オリジナルで調色した場合はなおさら困難になりやすい。ラッピングならば仮に印刷を伴っても、データさえあれば同じカラーやデザインを再現するのは簡単なこと。

 以上のように、いずれの方法にもメリットとデメリットが存在する。美しさに妥協したくない人や耐久性を重視する人は従来どおりの全塗装、定期的にお色直しする人や新車の美しいボディをいつまでもキープしたいというコダワリ派はラッピング(透明もある)と、使用環境や目的によってベストな方法をチョイスしよう。

佐藤 圭

最終更新:8/23(金) 18:40
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