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“北海道を日本のシリコンバレーにする”札幌に10店舗を展開する大学院生の野望

8/23(金) 18:00配信

BEST TIMES

■札幌で次々と生まれる若く新しい店舗経営者たち

 札幌市北区、北18条。シーシャ(水タバコ)バー「カサブランカ」。古びたビルの奥にある15平米ほどの小さな店だが、おしゃれな店内は平日にもかかわらず若者が集っている。 

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  店長は三浦麗市さん(23)。元々はフリーライターで、現在も店をやりながらライター業を続ける。大学を卒業したが、就活ができなかった。『しょぼい起業で生きていく』(著/えらいてんちょう)を読み、自分の店を持ちたいと考えた。「エデン札幌」にオープン当時から出入りしていた縁で、"不謹慎マン"から声をかけられた。一人でやる自信はなかったが、不謹慎マンが“しょぼい出資”を受けることが後押しになった。 

 開店して1ヶ月、ほぼ毎日店に立つ。上司がいないのでストレスはない。週に5日、同じ人間と会うのが難しいと考えた。月商は約50万円。店に立ちながらライター業を続けることで、無理なく収入を増やすことができる。札幌はご飯がおいしく家賃が安い。しょぼい店舗の仲間がいることも、札幌への愛郷心を強めている。 

 

 すすきのの繁華街から一本入ったバー「クリオネ」は、大学生を中心とした客で満席だ。 

  テナントビルの3階、9席の店内にはDJブースがあり、大学生が絵の具で壁をおもいおもいに塗っている。20歳の店長・飯村祐大さんはバンドマン。アルバイトで生計を立てていて、店を持ちたいと思っていた。「エデン札幌」にいき、不謹慎マンに店舗経営を勧められた。生まれも育ちも北海道で、店を開くにあたって札幌に越してきた。開業資金は不謹慎マンから出資を受けた。 
 旭川に住んでいたときから付き合っている彼女の夢乃さん(21)と店を回す。彼女は、バイトをしながらバンドのロゴなどを手掛けるデザイナーだ。店の壁に描かれている絵は、彼女が中心になって描いたそうだ。  

 5月にオープンした店は、月商約40万円程度。バンドマンの交流の場を営みながら、バンドマンとしての夢を追いかける。「地に足がついた夢の追い方」だ。札幌は人がたくさんいるのに生活費が安いことが魅力だという。まもなく結婚するというお2人の今後を応援したい。 

 

 北大病院からほど近い北15条の一等地に本店を構えるのは本格インドカレーが500円から楽しめるカリー&バー「パンドラ」。この店には、北大生が集まる。 

  24歳の店長・森下誠さんは筑波大学を卒業後、地元の札幌でフリーターをしていたところ、不謹慎マンに誘われた。出会いはまたしても「エデン札幌」だ。不謹慎マンが通っていたうどん屋さんが、夏の間は閉めるということで、その店を借り受けた。幅広いネットワークだ。 
 半年間の「集客実験」で自信を得た森下さんは、不謹慎マンとともに、北海道中に「パンドラ」の店舗を展開することを目論む。パンドラチェーンは、独自のカレー粉の仕入れがあり、その販売によって本部は利益を上げている。

 「パンドラ」は現在2店舗を出店中だが、4店舗が開業準備中。間も無く6店舗のチェーンとなるということだ。 

 

 

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最終更新:8/23(金) 18:00
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