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昭和31年、家庭のオムライスに入っていたご飯は?

8/23(金) 12:00配信

JBpress

 1935(昭和10)年創刊の月刊誌『栄養と料理』(女子栄養大学出版部刊)の2号目から付録についたのが1枚の小さなカード「栄養と料理カード」。健康に留意したおいしい料理が誰でも作れるように、材料の分量や料理の手順、火加減、加熱時間、コツなど納得のいくまで試作を重ね、1枚のカードの表裏に表現。約10×13cmの使いやすい大きさ、集めて整理しやすい形にして発表した。
 この「栄養と料理カード」で紹介された料理を題材に、『栄養と料理』に約30年にわたり携わってきた元編集長が、時代の変遷をたどっていく。
 なお、『栄養と料理』は現在も刊行している(http://www.eiyo21.com)。

【写真】1956(昭和31)年の「栄養と料理カード」

 鶏肉と玉ネギ、ニンジン、ピーマンなどをご飯といっしょに炒めてトマトケチャップで味つけしたチキンライスが、とろ~り半熟状のオムレツから顔を出す。「オムライス」は日本で生まれた洋食のひとつ。料理名は「オムレツ(omelet)」と「ライス(rice)」を合わせた和製英語に由来する。

 オムライス専門店があるほど、大人も子どもも大好きなご飯料理のひとつといえる。手軽な食材で彩りは豊か、幸せに満ちたイメージがある。

 とろ~り半熟状の薄焼き卵でチキンライスを包むタイプ、チキンライスにふわふわの炒り卵をかけるタイプ、チキンライスにオムレツをのせ、食べるときにオムレツを切り開いて食べるタイプ。ソースもトマトソース、ドミグラスソース、ホワイトソース、ビーフシチューなど複数ある。ご飯もチキンライス、ハムライスほかさまざま。

 応用も自在だ。外食のは1人分で卵2個は使うだろう。卵液に生クリームや油を加えるなど、それぞれに工夫があり、ふわふわとろとろ感も充実させている。

 江原絢子(えはら・あやこ)・東四柳祥子(ひがしよつやなぎ・しょうこ)の共編書『日本の食文化史年表』によると、一般的な半熟状の薄焼き卵で包むタイプのオムライスは、1925(大正14)年、大阪の「パンヤの食堂」で創案されたものが始まりとされる。「パンヤの食堂」は、現在の「北極星」の前身だ。

 筆者宅では、チャーハンと同様、冷やご飯があるときにオムライスをよく作る。玉ネギ、ピーマン、鶏肉(ハム)などの角切りを油で炒めて、別に電子レンジで温めておいたご飯を加えて炒め、トマトケチャップで味つけをする。卵1人分1~2個で薄焼き卵を作り、その中に赤いご飯を包む。その上にトマトケチャップで好みの言葉や形を書いたりするのも楽しみだ。ご飯の量にもよるが、1人分で卵2個を使えばとろとろふわ~りの卵焼きができる。

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最終更新:8/23(金) 12:00
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