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加藤雅也「影響を与える映画に」男の世界を描いた主演作を松本利夫と語る<Interview>

8/23(金) 7:15配信

ザテレビジョン

大人の色気たっぷりの俳優・加藤雅也の主演映画「影に抱かれて眠れ」が、9月6日(金)に公開される。

【写真を見る】加藤雅也と松本利夫は、取材でも格好良い兄弟のような息のあったトークをしてくれた

酒をこよなく愛し、神奈川・横浜と野毛で酒場を営む画家・硲冬樹を演じるのが加藤。そんな冬樹を守ろうとする店のバーテンダー・辻村正人をEXILEの松本利夫が演じる。

大物作家・北方謙三のハードボイルド小説「抱影」の実写化。俳優・中野英雄の初の映画プロデュースで、主題歌はクレイジーケンバンドが手掛ける。ハードボイルドの真髄というべく、「男」にこだわる「男」の物語。撮影現場は、どんな雰囲気だったのか。

■ 昭和のにおいを感じる作品

――公開を控えた今の気持ちから聞かせてください。

加藤:興行的に当たる・当たらないというよりは、こういう映画をもっと見たい、作ってほしいという影響を与えてほしいですね。プロデューサー側の人たちであれば作りたい、監督なら撮りたいと思うムーブメントを起こすというか。

最近では「孤狼の血」(2018年)とか(ビート)たけしさんの映画(アウトレイジ)で、そういう動きが来てるんで、その一端になってくれればいいなぁと思いますね。

松本:今は、単純に公開することがうれしいです。僕は映画が好きで、昭和のにおいを感じる作品が最近は少なくなってきてるなぁと思っているので、こういうジャンルが好きな人は、ぜひ見ていただきたい。

――今作の役づくり、けんかのシーンも含めて、大変なことはありましたか?

加藤:すごい悩んだってことはないんですよ。原作を読んで、僕の中ではなんとなく(制作側の)やりたいことが分かっていたんで。北方さんって、いろんな映画の原作をやられていて、独特の世界観があるので、映像にした時は、描き切れないところがあるんじゃないかと。その難しさをどうするんだろうと。

あとは、男の生き様の、何を最終的に表現しないといけないのかっていう部分では悩んでいたんですけど、北方さんからもらった言葉で「諦念」。諦める念。それで、(本作のキャッチコピーになっている)「男は、全てを受け入れた――」っていうところで、役を作れました。

松本:原作を読ませていただいて、台本も読んで、辻村自体の生い立ちは書かれていないので、そこは自分の想像でしたけど。冒頭は、若い時から仲がいい3人組というのが分かるシーンなんですけど、そこからイメージをふくらませて、バーテンをやりながら「何でこんな面倒くさいことに巻き込まれねぇといけないんだよ」みたいな。

でも、「兄貴のためなら、自分は行きますよ」っていうのは、自分たちのグループに通じるところで、反映しやすい部分だったので。俺だったらこうするかな、でも辻村だったらこうするかなという想像をふくらませながら、楽しませていただきました。現場現場で、プロデューサーさん、監督さんと相談しながら、やらせていただきましたね。

■ 撮影時に触れたお互いの“陰”とは?

――本作のキーワードの一つである「かげ」。撮影時、お互いの“陰”に触れたことはありましたか?

加藤:まっすん(松本)は人が良さそう、優しいとか。男っぽい世界にいて、好青年というイメージがあったけど、信冶(カトウシンスケ演じる)をパーンとさばくシーンでは、「あっ、ちょっと狂気の人なんだ」って思いました(笑)。「容赦なくたたくなぁ」って。まぁ、陰とは言わないけど、優しい一面とピシッと厳しい一面を見た気がしたね。

うそで不良を演じている人っているじゃないですか。そういうのじゃない、ピシッとした面を感じた。上下関係がちゃんとした世界にいる人っていうの? あの時に「おっ!」と(感じた)。

松本:加藤さんはむしろ、陰だらけの人なんだろうなぁと(笑)。第一印象の前に、映像で見た印象が陰だらけだったので。

加藤:偏ったやつばかりを見たんじゃないの?

松本:そうなんですかね。

加藤:(撮影期が)前後しちゃっているけど、朝ドラなんてどう見たって“陰”ないやん(※加藤は2018年10月期のNHK連続テレビ小説「まんぷく」に喫茶店店主役で出演)。陰、なさすぎっ!

松本:そうなんですけど(苦笑)、でも、イメージがそうなんですよ。

加藤:何かのイメージでね。印象が。

松本:そうです。渋くて、口数少なくて、いつも暗いバーでバーボンとかを飲んでいそうな(笑)。葉巻を吸っているとか。だけど、逆なんですよ。一番明るい。現場によっては、どうやってコミュニケーション取ろうかなぁなんてことがあるんですけど、そんなことは感じさせず、スッと入ってきてくれたんで、一番接しやすかった。

――どんなことを話していたんですか?

加藤:くだらないこと。印象に残っているのは、「最近の若いやつは、自分たちが生きてた時代と上下関係のあり方が違うよな」とか。

松本:ありますっ!

加藤:僕ら25歳ぐらいの時、先輩で50、60歳の人が「あいつらは違うな」って言っていたみたいなことを、今の僕らがやっていて、それだけ年取ったってことなんだけど。(当時は)言われていたと思いますよ、「あいつらはよ」って。

■ 自分が守りたいもの・貫きたいこと

――映画のテーマに掛けて、最後に自分が守りたいもの・貫きたいことを教えてください。

加藤:(松本の方を見て)なんか、ありそうやね。

松本:僕は、人とのつながり。これは絶対的に大事にしているものなので。

加藤:それはそうですよね。あとはやっぱり、どんなものにも全力で、その仕事に向かっていくということに関しては、手を抜かない。時間的に無理でも、ある範囲までは全力を尽くす。

ということと、「僕はEXILEの名誉会員である」という、そのメンバーシップは失わないようにやっていかなアカンなぁと。

松本:あれ?

加藤:舞台あいさつでも言ったとおり、“四代目 J SOUL BROTHERS”を襲名していこうと思っている。「HiGH&LOW」の時からずっと言わせてもらっているんで、これはずっと続けて言います。

松本:そうですね。そこは貫いて、守っていこうと(笑)。

加藤:当然、これはカットですよね?

(ザテレビジョン・文=伊藤雅奈子)

最終更新:8/23(金) 7:15
ザテレビジョン

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