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ツイッターで政治的主張をする人に、その理由を聞いてみた

8/23(金) 6:01配信

ダイヤモンド・オンライン

 政治の話を敬遠すると言われる日本人が、ツイッター上では盛んに意見を闘わせている。引き気味にそれを見守るユーザーもいるが、ツイッター上での意見の応酬は年々激しくなるばかりに見える。政治色の強いツイートをしている人たちに、その理由を聞いた。(取材・文/フリーライター 鎌田和歌)

 「飲み屋では、政治・宗教・野球の話はタブー」――。

 一昔前まではよく聞かれた言葉だし、実際のところ今でもそうなのだろう。しかし、政治の話がタブーというのは、日本で顕著な風潮なのではないかとも思う。

 議論好きなイギリスなどでは、夕方からジョッキを片手に論戦するビジネスパーソンを見かけるし、留学経験のある学生たちが「海外では政治や国の歴史について学生たちが日常的に議論していて驚いた」と語ることは少なくない。

 一方、日本でも政治の議論が活発な場がある。そう、インターネットである。特にツイッターが顕著だ。

 少しツイッターに使い慣れている人なら、アイコン画像やプロフィールを見ただけで、そのアカウントが保守なのか、「ネトウヨ」なのか、リベラルなのか、「パヨク」なのか、あるいは無関心層なのか、ROM(読み専)なのかがわかるだろう。

 ツイッターで行われる「議論」は、ときに口汚い罵り合いであり、なんの発展性も見られないことがしばしば。というか、ほとんど。それでも政治的主張を行うアカウントは、それぞれの主張を訴え続ける。

 日本人はやはり内弁慶なのだろうか。ツイッターで政治を語るアカウントは、リアルでも語っているのだろうか。主張するアカウント主たちに聞いてみた。ちなみに先入観を廃するために、彼らの支持政党や主張は伏せることとする。

● 主張系ユーザーが増えたのは 震災のあとから?

 まず、実名でツイッター投稿をしているAさん(40代女性)。彼女の場合、フリーランスで出版系の仕事をしている。実名で政治色の強い投稿をすることに、抵抗はなかったのだろうか。

 「ツイッターを使い始めた初期の頃、2008年頃にはまったく考えていなかった。当時のツイッターは『退社なう』『ビールなう』って感じの投稿が多かったし、投稿に『いいね』(以前はファボ)や『RT』が大量につく文化もまだなかったんですよね。

 私が政治についてのツイートが増えたのは2014年頃からだと思います。でも思えば、2011年の東日本大震災あたりから、『真面目なつぶやき』をする人や『自分の主張』を明確にする人が増えた印象があります。

 最初は一部の有名人だけだったのが、だんだん一般ユーザーたちも主張し始めた、という感じではないでしょうか」

 実際に、筆者の周囲でも「震災をきっかけにツイッターを始めた」という人がチラホラいる。聞くと、「緊急時の連絡手段や情報入手のため」というのがその理由だ。

 また、Aさんが指摘する通り、10年ほど前のツイッターでは、今ほど「いいね」や「RT」が大量につくことがなかった。「いいね」や「RT」は基本的に賛意や共感を表すことが多いが、これらの機能を使い、積極的に自分の意志を明らかにする行為は、10年前と比べものにならない。明らかに、昔よりもユーザーが拡散ボタンである「RT」や、共感を示す「いいね」を気軽に使うようになっている。

 拡散されることを念頭に置いてツイートするユーザーが増えたからなのか、それともユーザーの反応が先なのか。これは鶏が先か、卵が先かのような議論だろう。

 いずれにしても、日々の単純なツイートだけではなく、拡散狙いのユーザーが増えたのは顕著だ。このあたりも、政治の話をツイートするユーザーの増加と関連があるのだろう。Aさんは言う。

 「最近の傾向として、一方に偏ったことを言えば言うほど、拡散されるしフォロワーがつきやすいというのがあると思います。それはひとえにわかりやすいから。パッと見で、この人はどっちの立場でものを言ってるのかわかる人のツイートが拡散されやすい」

 デマであっても言い切りの断言の方が拡散されやすいというのは、確かにありそうだ。

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最終更新:8/23(金) 6:01
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