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松本潤で想像しながら読みたい!『陽だまりの彼女』映画とは違う原作の結末とは

8/23(金) 7:30配信

Book Bang

 映像化されると聞いて驚いたのが、高橋秀実『弱くても勝てます』だった。超進学校・開成高校の野球部が甲子園の予選で勝ち進んだ、その背景を追ったノンフィクションである。関係者のインタビューで構成されているノンフィクションをドラマ化ってどうやって? 

 2014年に日本テレビで放送された「弱くても勝てます~青志先生とへっぽこ高校球児の野望」では、母校である進学校に教師として赴任し、へっぽこ野球部を率いることになった主人公・田茂青志を二宮和也が演じている。登場人物の設定もストーリーも完全にドラマオリジナルだ。

 じゃあどこが「原作」なのか。インタビューに答えた関係者の言葉を、実にうまいこと登場人物のセリフに割り振っているのだ。「練習は実験の場」とか「守備は文系、バッティングは理系」とか、ドラマに登場した印象的なセリフはこれが元ネタだったのかと膝を打った。

 原作の中にはっきりとしたモデルがいるのはニノの他に中島裕翔くんが演じた白尾で……おっと残念、紙幅がなくなった。3作すべて「ジャニ読みブックガイド」で詳しく取り上げているので、あとはそちらでどうぞ。

 ※“嵐”を呼ぶ物語――大矢博子 「波」2019年8月号より

[レビュアー]大矢博子(書評家)
1964年大分県生まれ。書評家。名古屋在住。雑誌・新聞への書評や文庫解説などを多く執筆。著書に『読み出したら止まらない! 女子ミステリーマストリード100』『歴史・時代小説 縦横無尽の読みくらべガイド』などがある。

新潮社 波 2019年8月号 掲載

新潮社

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最終更新:8/25(日) 13:09
Book Bang

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