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凱旋門賞に日本馬3頭出走の可能性。20数年前は想像しなかった海外志向。

8/23(金) 19:31配信

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 現地時間21日、イギリスのヨーク競馬場でインターナショナルS(GI)に挑戦したシュヴァルグラン(牡7歳、栗東・友道康夫厩舎)は8着に敗れた。

【写真】凄すぎる外厩。ノーザンファーム天栄の設備がエグい。

 今回の遠征で同馬は競馬の聖地といわれるニューマーケットの厩舎に入厩した。同じ厩舎にはもう1頭、日本馬が入っていた。

 8月1日にナッソーS(GI)を優勝したディアドラ(牝5歳、栗東・橋田満厩舎)だ。

 ディアドラは優勝したナッソーSがヨーロッパ入り後の2戦目。インターナショナルSを走ったシュヴァルグランも同様で、両馬はそれぞれ事前にプリンスオブウェールズS(GI)とキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスS(GI)を走っていた。

 さらに言うとディアドラはヨーロッパへ入る前は香港、さらに遡るとドバイへ遠征していた。3月にドバイへ向かって日本を発ってから、一度も帰国せずに戦っているのである。

日本馬の海外挑戦が目白押し。

 私はいずれのレースも現地で観戦したが、今年はこの他にも日本馬の海外挑戦が目白押しだった。

 2月にユウチェンジ(牡6歳、栗東・森秀行厩舎)がカタールへ遠征したのを始め、7月の頭にはアメリカのベルモントパーク競馬場で行われたベルモントダービー招待(GI)にマスターフェンサー(牡3歳、栗東・角田晃一厩舎)が、同じ日のベルモントオークス招待(GI)にはジョディー(牝3歳、美浦・戸田博文厩舎)が挑戦した際も現地入りした。

 ケンタッキーダービー(GI、マスターフェンサーが挑戦)とハッピーグリン(牡4歳、北海道・田中淳司厩舎)が挑戦した香港チャンピオンズ&チャターC(GI)は、日本で仕事が入っていたため行けなかったが、他の日本馬の海外遠征には全て現地へ出向いているはずだ。

1990年代、海外挑戦は珍しかった。

 海外へ遠征する日本馬を、私が取材するようになってからすでに二十数年が経つ。

 1990年代の海外遠征は非常に珍しいモノで、実際に出向く馬のほとんどは一部の招待レースだった。また、そうでないレースに臨むのは、ごく一部の調教師や馬主の馬に限られていた。

 例えば1996、'97年にタイキブリザードがブリーダーズCに挑戦した時のこと。遠征自体が大々的に取り上げられ、同馬の関係者も何カ月も前から情報を収集した上で挑戦。それでもその努力に見合った結果を得ることはできなかった。

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最終更新:8/23(金) 23:01
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