ここから本文です

フランス人も中国人も米国人も「相撲や剣道」に憧れる理由─「京都」や「コスプレ」だけが観光じゃない! 

8/24(土) 11:10配信

クーリエ・ジャポン

2019年の大相撲夏場所の千秋楽をトランプ米大統領が観戦したが、じつは相撲を見てみたいと思っているアメリカ人は多い。いや、アメリカ人だけでなく、中国人もフランス人も“ニッポンの武道”に注目している。

仏「ル・モンド」紙が、新たな可能性を秘めた「武道ツーリズム」を分析している。

日本の武道には外国人観光客を引きつける力があり、いまや日本の観光振興政策の柱の一つになったといっても過言ではない。

日本のスポーツ庁が2018年に発表した調査結果によると、訪日アメリカ人観光客の29%が相撲を見てみたいと回答している。さらに中国人観光客も42%と高い。中国人観光客は、2018年の訪日外国人観光客の3割近くを占めるので、これだけでも相撲観戦希望者の数の多さが伝わってくるだろう。

この調査からわかるのは、訪日観光客にとって日本の武道が決して無視できない重要性を持っていることだ。柔道や剣道や流鏑馬を見るか体験してみたいと回答した中国人観光客の割合は50.7%に達した。アメリカ人観光客は37.3%。タイや香港からの観光客でも30%を超えていた。

「新婚旅行」から「剣道」へ

「武道」と総称される日本の各種格闘技は独特であり、海外でもその知名度は高い。

以前から日本に修行をしにきた外国人研修生を受け入れる仕組みはあったが、近年は一部の県が、観光客向けにも武道の体験を用意するようになっている。三重県の伊賀で忍術修行体験ができるようになったのがいい例だ。

空手発祥の地の沖縄県では2017年、空手を国内外にPRする沖縄空手会館をオープンさせた。自身も空手家である沖縄県庁・空手振興課の山川哲男は言う。

「空手の稽古を通して仁・義・忠・孝・礼といった価値観を教えています。それが世界の人々を魅了しているのではないかと思います」

一方、宮崎県が力を入れるのは剣道だ。宮崎県の観光プロモーションを担当するマルヤマ・タツロウは言う。

「宮崎は1960~70年代、日本人の新婚旅行先として一番人気でした。昭和天皇裕仁の皇女の貴子さまが新婚旅行の地に選ばれてからブームが起きたのです。でも、そのブームも過去のものとなりました。いま宮崎県が力を入れているのはスポーツ観光です」

1/2ページ

最終更新:8/24(土) 11:21
クーリエ・ジャポン

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事