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働き続けたいがん患者 医療・職場の情報共有で支える

8/24(土) 10:12配信

NIKKEI STYLE

がんと診断された後も、働き続けたいと考える人は多い。収入を得られるだけでなく、仕事をすることで、社会とのつながりが感じられたり、生きがいを得られたりするからだ。とはいえ、がん患者が仕事と治療を両立できる環境は十分に整っていない。

がんになった後も、安心して働くためにはどうすればいいだろうか。自身もがんになったライター、福島恵美が、がんになっても希望を持って働き続けるためのヒントを探るシリーズ。今回は、国立がん研究センターがん対策情報センターがんサバイバーシップ支援部部長の高橋都さんに、がんと就労の問題における課題を聞いた。

■患者インタビューで仕事の大切さに気付く

――高橋さんは、がん患者の就労支援に関する研究に、積極的に取り組んでおられます。このテーマに関わられるようになったきっかけをお聞かせいただけますか。

私はもともと、一般内科医として働いていたのですが、30代半ばで大学院に入りました。病気になった人が社会の中でどのように生きていくかに興味があって、研究者に方向転換したのです。

今から15年ほど前に、35歳未満の若い乳がん患者さんの悩みを調査するインタビューをしました。パートナーへの病気の伝え方、性や出産のことなど、いろいろな悩みがありましたが、中でも多くの方が語ったのが仕事の悩みでした。自分の病気を職場の人に理解してもらえなかったり、仕事と治療の両立が難しかったり。私には目からウロコでした。社会の中で生きる人の暮らしを学びたいと思っていたのに、仕事が視野に入っていなかったのですね。インタビューを通して、病気が仕事に及ぼす影響が気になり、私の周りにいる医療者に伝えると、「がん患者さんにとって、仕事ってそんなに大事なことなのかな?」という反応でした。当時はほとんど興味を持たれていなかったのです。

ところが、2009年に厚生労働省が公募した研究費プロジェクトで、「がんと就労」というテーマが初めて出ました。申請したところ、幸運にも翌年から研究予算が付き、このテーマに取り組めることになりました。それ以来、同じような問題意識を持つ仲間たちと一緒に、研究を続けています。

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最終更新:8/24(土) 12:15
NIKKEI STYLE

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