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月9絶好調の陰にテレ朝、TBS、朝ドラのトリプル必勝エッセンス

8/24(土) 7:00配信

NEWS ポストセブン

 月9がついに復活か――。上野樹里が新米法医学者役で主演するドラマ『監察医 朝顔』(フジテレビ系)が視聴率をぐんぐん伸ばしている。その背景を探ってみると、ある必勝エッセンスがあった。コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。

【別写真】『監察医 朝顔』出演、山口智子がレストランで食事するプライベート姿

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 月9ドラマ『監察医 朝顔』が絶好調です。19日放送の第6話が最高記録を更新する14.4%を記録したほか、全話平均視聴率でも夏ドラマトップが濃厚になってきました。これはシリーズ続編の『HERO』『ガリレオ』『コード・ブルー』を除く新作では、2012年春の『鍵のかかった部屋』以来、約7年ぶりの好結果であり、局内は湧いていると聞きました。

 ただ、視聴率なら昨夏の『絶対零度』から、その後の『SUITS/スーツ』『トレース』『ラジエーションハウス』と4作連続で2桁を獲得していましたが、今作は数字だけでなく評判も最高レベル。ネット上には脚本、演出、キャスティング、演技、など、あらゆる項目での称賛があふれているのです。

 録画機器やITデバイスの発達で、視聴率につながるリアルタイム視聴をするのは中高年層が大半となり、一方でネット上にコメントするメインの年齢層は中高年以下と、異なる両方を獲得するのは至難の技。それだけに『監察医 朝顔』の好調ぶりにあらためて注目が集まり、「今度こそ月9の本格的な復活ではないか?」という声もあがっています。

 絶好調の秘けつはどこにあるのでしょうか。また、今後の月9はどんなものが求められているのでしょうか。

◆朝ドラに通じる家族円満なシーン

 ここまでの物語をもとに成功の理由を分析していくと、浮かび上がってきたのは、「『監察医 朝顔』がテレビ朝日、TBS、NHK朝ドラの必勝エッセンスを盛り込んでいる」こと。結果的に極めて計算されたマーケティングに基づく作品だったのです。

 まずテレビ朝日の必勝エッセンスは、「刑事、医療、法医学というジャンルに絞り、命をめぐる一話完結型にして、視聴率につながりやすい中高年層の支持を得る」というもの。さらに月9は、キャストとスタッフの年齢層をテレビ朝日より下げることで差別化し、中高年以下の視聴者層にもリーチしようとしています。

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最終更新:8/24(土) 7:00
NEWS ポストセブン

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