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ブリューゲルの奇想絵画、巨大スクリーンでばっちり見せます!

8/24(土) 18:55配信

Casa BRUTUS.com

ブリューゲル一族の中でも人気の高いピーテル・ブリューゲル(父)。六本木ヒルズで彼の作品を巨大スクリーンで紹介するイベントが開かれます。細かすぎてよく見えない人物やモンスターをはっきりと大きく見られるチャンスです!


今年はピーテル・ブリューゲル1世の没後450年の節目の年。六本木ヒルズの〈ヒルズカフェ/スペース〉で9月10日から開かれる『見たことがないブリューゲル~巨大3スクリーンによる映像の奇跡』は《反逆天使の転落》など彼の代表作3作を3つの画面に映し出し、その細部に秘められたドラマを明らかにする、めずらしいイベント。この映像は2016年からベルギー王立美術館「ブリューゲル・ボックスの間」で公開され、人気となっているものだ。

ブリューゲルの絵には人物や背景が微細に描き込まれ、ときに何が描かれているのか判然としないものもある。このイベントではスーパー解像度によるカメラで画面を拡大し、スクリーンに投影する。肉眼ではごく小さなものにしか見えない人々の表情や彼らの道具に込められた深い意味、跋扈する怪物たちのインスピレーション源を紹介する。2017年に東京都美術館で展示された《バベルの塔》でも工事風景などが解説されたが、それ以上にディープなところまで掘り起こしているのが特徴だ(注:今回は《バベルの塔》の映像は展示されない)。

ブリューゲルの絵は近年、修復や研究が進み、これまで暗い絵だと思われていたものにも鮮やかな色彩が隠されていたことなどがわかっている。また彼が当時、異国からもたらされた博物学的な最新情報をいち早くキャッチ、さまざまにアレンジして画面の中に散りばめていたことも明らかになってきた。彼の絵には、は虫類や楽器と人間を合成したような奇妙な生き物が登場する。異世界をのぞき込むような気持ちにさせる彼の絵は、こんなふうにして生まれてきたのだ。

今回〈ヒルズカフェ/スペース〉ではブリューゲル《農民の婚宴》で飲まれているとされる「ランビックビール」も販売する。いろいろな角度から新しい発見がありそうなイベントだ。

text_Naoko Aono editor_Keiko Kusano

最終更新:8/28(水) 19:35
Casa BRUTUS.com

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