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【昭和の名車 66】トヨタ カローラレビン(TE71型)は軽量ボディに2T-Gを搭載して超売れっ子に

8/24(土) 6:30配信

Webモーターマガジン

トヨタ カローラレビン:昭和54年(1979年)3月発売

昭和は遠くなりにけり…だが、昭和生まれの国産スポーティカーは、日本だけでなく世界的にもブームとなっている。そんな昭和の名車たちを時系列で紹介していこう。今回は昭和54年発売のTE71型トヨタ カローラレビンだ。

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5年ぶりにフルモデルチェンジを受け、昭和54年(1979年)の3月にTE71型へと発展を遂げたカローラ/スプリンター。そのモデルチェンジに伴って、スポーツモデルのレビン/トレノも同時に新世代へと進化している。

シリーズ全体では膨大な数のバリエーションが用意されていたカローラ/スプリンターだが、このレビン/トレノに設定されたボディは、直線を基調に極めてスタイリッシュにまとめられた3ドア ハッチバッククーペのみ。

強い傾斜角で寝かされたテールゲートや、ウエッジシェイプの強くなったフロントセクションの処理など、当時の日本車の中でもこのレビン/トレノのボディは実に斬新な印象だった。

搭載されたエンジンは、もちろんトヨタ伝統の1588cc直列4気筒DOHC、すなわち2T-G型の最終発展型である2T-GEU型。EFIとの組み合わせにより、8.4という圧縮比から115ps/6000rpmの最高出力と15.0kgm/4800rpmの最大トルクを得ていた。

このパワーユニット自体は従来型のレビン/トレノに搭載されていたものと完全に同一で、当然のことながらパワースペックも一切変更はない。組み合わされるトランスミッションも5速MTのみと、走りの性能をフルに追求しているのがわかる。駆動方式はもちろんFRだ。

シャシまわりはフルモデルチェンジに伴ってかなり大がかりな変更が加えられている。サスペンションはフロント側がマクファーソンストラット、リア側がラテラルロッド付きの4リンクに改められ、さらに前後ともにスタビライザーが装着された。
このレビン/トレノが最も大きな特徴とした、高いロードホールディングと運動性能は、このシャシチューニングによって可能となったのだ。

ステアリング形式は、このレビン/トレノまで従来型でも使用されていたボールナット方式がそのまま継承されている。ただそのギアレシオは16.1とクイックな設定で、これがレビン/トレノの俊敏な動きに大きく貢献したことは言うまでもない。ブレーキはもちろん4輪ディスク。当時のスポーツモデルとしては、必要にして十分なメカニズムが導入されていたことになる。

TE71型レビン/トレノの最大の魅力は何といっても全体的なバランスの高さにあった。搭載された2T-GEU型エンジンは、DOHCエンジンらしい爽快な吹け上がりが信条。高回転域でのトルクフルでスムーズなフィーリングには、多くのスポーツカーマニアが魅了された。

新型のボディを得たことで、室内の静粛性も飛躍的に高まった。これはともすればスポーツフィーリングをスポイルする結果になるのではないかと心配されたが、実際には不快に感じるノイズのみが巧みに遮断されているという印象が強かった。官能的なDOHCエンジンのサウンドは、その魅力を損なうことなく伝えられていた。

フルモデルチェンジによって大きく進化を果たした部分と言えば、それはやはり軽量化と、室内の居住空間の拡大だろう。最も車重の変化が激しかったのは、カローラ/スプリンターの主力モデルとなる1500cc車だったが、レビン/トレノの場合も、装備によって若干の差はあるものの、最大で25kgほどの軽量化が実現されている。

TE71型の型式名が与えられたこのレビン/トレノは、モータースポーツマニアにも大いに好感をもって受け入れられたようだ。発売当時134万3000円に設定された価格も実に魅力的で、何よりそのバランス感覚に優れた走りに多くのマニアは魅力を覚えた。

この時代、実際にモータースポーツシーンには数多くのTE71型レビン/トレノが導入され、そこでの活躍が、さらにこの両車の人気を高める原動力となったのだ。

トヨタ カローラレビン 主要諸元

・全長×全幅×全高:4240×1625×1325mm
・ホイールベース:2400mm
・車両重量:975kg
・エンジン型式/種類:2TG-EU型/直4DOHC
・排気量:1588cc
・最高出力:115ps/6000rpm
・最大トルク:15.0kgm/4800rpm
・トランスミッション:5速MT
・タイヤサイズ:185/70HR13
・車両価格:134万3000円

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最終更新:8/24(土) 6:30
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