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市販車のタイヤがどんどん薄くなってもモータースポーツでは採用されない理由

8/24(土) 11:40配信

Auto Messe Web

デザイン重視のロープロファイルタイヤ

 クルマのドレスアップアイテムとして重要な役割を果たすのがタイヤ/ホイールだ。足元を引き締め見た目のスポーティさを高めるだけでなく、走行性能にも大きな影響を及ぼす部分でもあるため、その選択には専門的な知見も必要になる。

F1に装着されるタイヤ

 タイヤ/ホイールのドレスアップではホイールのデザインだけでなくサイズの選定が重要。幅広でワイドな拡幅サイズを履かせてみたり、ホイールを大きく見せるためにタイヤのサイドウォールのハイトが低いロープロファイルのタイヤと組み合わせることが一般的といえる。

 自動車メーカーがクルマをデザインする際に最初にデッサンしたスケッチには大抵大径ホイールのタイヤにロープロファイルのタイヤを組み合わせた画が描かれている。誰の目にもそのほうが格好よく映り実車の登場を期待するのだが、生産モデルになると普通?のサイズのホイール/タイヤが装着されていてガッカリしてしまうことが多い。

 そもそも格好良く見える(低扁平)タイヤ/大径ホイールにはどんな性能的特性があるのだろうか。

 タイヤの寸法には外径、内径、幅というそれぞれのサイズのディメンションがあり、タイヤ外周の寸法も重要だ。タイヤが一回りして動く距離は、外径×π(3.14)のタイヤ外周寸法のことであるわけで、この寸法が変化するとギア比にも影響するので走行性能は変化してしまう。

 またタイヤを囲っているボディフェンダーの下側であるホイールハウス内のスペースにも限度があるため、ステアリングをロックtoロックまで切り込めるところまで切り込んだ時に、タイヤが車体と干渉し接触などしない寸法内に収めなければならないのである。

 タイヤ外周寸法を同じにしながら大径のホイールを組み合わせるためにはタイヤ内径を大きくする必要がある。その結果の数値として、タイヤ外径-タイヤ内径(=タイヤサイドウォール高さ)÷タイヤ幅(寸法成約から一定とする)×100が扁平率として導き出され、その数値が小さいほどロープロファイルなタイヤになる。例えば同じ幅のタイヤで扁平率70%より50%の方が大径ホイールが履けるわけだ。最近は35%や30%というような超低扁平率のタイヤを純正装着している例もあるほどである。

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最終更新:8/24(土) 11:40
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