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火星のカオスな地形と「げっぷ」、7,500光年先で開く宇宙の“花火”

8/24(土) 14:10配信

WIRED.jp

今週の宇宙探検では、銀河系とその先の宇宙を探訪する。その前に、まずはわれらが太陽系のなかを少しばかり散策することから始めよう。

【写真ギャラリー】7,500光年先で開く宇宙の“花火”

まずは火星に立ち寄って、カオス地形と呼ばれる場所の上空を飛行しよう。この名前は、いかにも無秩序なその外見から付けられた。このタイプの地形は木星の衛星「エウロパ」でも見ることができる。地球の砂漠にも似たような砂丘地帯が存在する。これもまた、地球と火星の共通点のひとつといえるだろう。

だが全体としては、火星はまだ大きな謎に包まれている。米航空宇宙局(NASA)の火星探査機「キュリオシティ」は、何年も前から火星でメタンの噴出を検出しているが、2019年6月18日にも、メタンの噴出をとらえた。

地球では牛がげっぷやおならとして放出するメタンガスが問題になっているが、最新の調査によると火星には牛は存在していない。だが、メタンは生命の副産物であることから、地表面の下で何かが「げっぷ」をしている可能性はある。

驚くべき木星への衝突

火星を離れたら、小惑星帯(メインベルト)を飛び越え、木星を訪ねよう。この巨大なガス惑星に20年以上前、「シューメーカー・レヴィ」という名の彗星が少しばかり近づきすぎたことがある。結果として彗星はバラバラになり、木星の複数地点に衝突した。

この彗星と惑星の激突は天文学者を驚かせた。というのも、太陽系の形成から長い年月を経たいま、外太陽系でそうした衝突が起きることはないというのが通説だったからだ。

彗星や小惑星がまだ近くを動きまわっていることに気づいた天文学者たちは、地球防衛に関する研究に乗り出した。現在は地球近傍天体を監視する幅広い分野が存在している。それもこれも木星のおかげだ。われわれの安全のために犠牲を払ってくれたことに、感謝しなければならないだろう。

SHANNON STIRONE

最終更新:8/24(土) 14:10
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