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エルトン・ジョン、ベスト・カントリー・ソング10選

8/24(土) 11:00配信

Rolling Stone Japan

エルトン・ジョンの伝記映画『ロケットマン』公開を祝い、聴いておくべきエルトンのカントリーに傾倒した曲を振り返る。

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ロサンゼルスのライブハウス、トルバドールでアメリカ・デビューを成功させてから10年後の1980年8月、ロックンロール・アイコン、エルトン・ジョンはロサンゼルスのまた別のナイト・クラブのパーティに参加していた。奇抜な衣装と激しい勢いのライブで長きに渡り名を馳せてきたジョンは、西海岸で最も重要なカントリー・ミュージックのライブハウスの1つとして知られるノース・ハリウッドのパロミノ・クラブにフリンジのついた黒いジャケットとラインストーンの星が散りばめられたカウボーイハットを身に着けて登場したが、それはそれまでの彼からは想像もできないことであった。しかし、その夜、ジョンと彼の新しいバンドの4人のメンバーはパロミノのハウス・バンドのメンバーと共に、彼の最も有名な2曲「可愛いダンサー(マキシンに捧ぐ)」と「僕の歌は君の歌(Your Song)」、そして、彼が60年代にイギリスのパブでよく演奏していたカントリー・ポップの名曲、ジム・リーヴスの「ヒィル・ハフ・トゥ・ゴー」を披露した。

ジョンは「僕は昔からカントリー・ミュージックが好きだったよ。ビルビリーも好きだし、ブルーグラスも好きだ。僕はその音楽性が好きなんだ」と2005年にCMAアワードでドリー・パートンと共演する少し前にCMTに語った。また、そのインタビューでタミー・ワイネットやマール・ハガード、ロレッタ・リン、ジョニー・キャッシュなどのレジェンドの名を挙げる一方、その年のゲイリー・アランの『タフ・オール・オーバー』を彼のお気に入りのアルバムの1枚として挙げながら情熱と説得力を持って語っている。ジョンと共に長年、ロックやポップス、ゴスペル、ブルースの要素を取り入れた作品を作ってきた作詞家バーニー・トーピンは2002年にマット・サーレティックと共作したウィリー・ネルソンとリー・アン・ウォーマックのグラミー受賞曲「メンドニコ・カウンティ・ライン」で新しいオーディエンスを獲得した。

一方、トーピンのソロ・アルバム(と彼のアコースティック・ルーツのバンド、ファーム・ドッグスの2枚のアルバム)のカントリーに傾倒した曲には彼が子供の頃にイギリス北東部で受けたそのジャンルの影響が見受けられる。2018年、ジョンとトーピンは名だたるアーティストたちの協力を得て彼らのヒット曲のカヴァー・アルバムを2枚リリースした。片方の『レストレーション』はカントリーに特化しており、リトル・ビッグ・タウンやマレン・モリス、ミランダ・ランバート、クリス・ステイプルトン、エミルー・ハリス、ローザンヌ・キャッシュが参加している。

レジナルド・ケネス・ドワイトという音楽的才能に恵まれたぽっちゃりしたロンドンの少年が世界的スター、エルトン・ジョンになるまでの途方もないストーリーが改めて語られる『ロケットマン』の公開にあたり、彼が最もカントリーに影響を受けた10の楽曲を振り返りたいと思う。

1.「ルイーズに靴紐はない」(1970年)

ストーンズの『ベガーズ・バンケット』に収録された、ミック・ジャガーのスローテンポな曲「ディア・ドクター」に大きな影響を受けた2年後、芽が出始めたばかりのそのスーパースターは、セルフ・タイトル・アルバムに収録したこの曲で歌っている「男たちからきれいに搾り取った」ずる賢いルイーズのような都会の女性をこき下ろした。この曲のイギリス人バックアップ・シンガーのロジャー・クック(CMTのパーソナリティ、ケイティ・クックの父であり、ジョージ・ストレイトやドン・ウィリアムズ、クリスタル・ゲイルにカントリー曲を提供)に音楽業界の深い繋がりを感じることができる。

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最終更新:8/24(土) 11:00
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