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【FC東京】試練のアウェー8連戦。このまま逃げ切れるのか?

8/24(土) 7:35配信

SOCCER DIGEST Web

今季はここまで試合巧者と呼ぶに相応しい戦いぶり

 いずれにしても、指揮官は続く清水戦でスタメンをほとんどいじらず(川崎戦で左サイドハーフだったナ・サンホを外し、右に大森、左に東を起用した)、それまで浸透させてきた戦い方で2-0と勝利に導く。これは長谷川監督のブレないスタンスがもたらした白星とも言えた。

事実、東も清水戦後にこうコメントしている。
「川崎戦の敗戦からもう一度自分たちのやりたいことをやろうと練習した。それを今日の試合で表現できて、勝ちにつなげられたのは良かった」

 この清水戦で川崎戦の悪夢を払拭したFC東京は、続くC大阪戦、仙台戦もモノにしてリーグ3連勝。直近の広島戦こそ0-1で敗れたが、最大のライバルと目された川崎の失速もあり首位をキープしている。
 C大阪戦と仙台戦で感じ取れたのはペース配分の上手さ。夏場に急失速した昨季の反省を生かしてか、前半はあえて抑え気味で、後半に勝負をかけるような戦い方が奏功。

 森重のコメント──「あえてセーブするところ、ギアを上げるところとか、ポイント、ポイントで皆がしっかりやるべきことをやっているのが大きいかなと思います。悪い流れのままズルズル行きそうな時も、皆で修正できていますし、(今季のチームには)読む力があります」――からも分かるとおり、最近のFC東京は試合巧者と呼ぶに相応しい戦いぶりを見せているのだ。

「過酷」なアウェー8連戦を選手はどう捉えているのか

 23節までの戦いぶりで判断するかぎり、大崩れしそうな気配はない。事実、室屋も「これまで苦手意識があったC大阪や仙台に勝てたのは大きな自信になる。チームとして勝ち方を掴んできている感覚はあります」と手応えを口にしている。

 それでも、このまま逃げ切れる、とは現時点で断言できない。なぜなら、24節から“アウェー8連戦”が控えているからだ。

 今年はラグビー・ワールドカップが日本で開催される関係で、シーズン終盤戦において味の素スタジアムをほとんど使えない。FC東京はホームゲームをすでに15試合消化しており、今季、味の素スタジアムで戦えるのはあと2つ、11月23日の湘南戦と同30日の浦和戦だけだ。

 ちなみに、G大阪とのルヴァンカップ準々決勝の第2戦(ホーム扱い)もNACK5スタジアム大宮で戦う予定である。

 アウェー8連戦の具体的なスケジュールは以下のとおり。
24節・札幌戦(8月24日)
25節・名古屋戦(同30日)
26節・鹿島戦(9月14日)
27節・松本戦(同29日)
28節・鳥栖戦(10月5日)
29節・神戸戦(同19日)
30節・大分(11月2日)
31節・磐田戦(同9日)
で、川崎や浦和といった“近場でのアウェーゲーム”がないのは気掛かりだ。総移動距離は相当なもので、それだけで選手にかかる負担はまずまず大きいだろう。

「過酷」とも表現できるアウェー8連戦を当の選手たちはどう捉えているのか。この質問を東や橋本らFC東京の主力数人にぶつけたところ、返ってきた答は同じ。

「やったことがないので、なんとも言えません」だった。まさに未知との戦いになるわけだが、リーグ優勝へのポイントのひとつは24節からの3試合を上手く乗り切れるかになるだろうか。

 まず札幌で躓くと、公式戦3連敗と精神的に追い込まれる可能性がある。札幌の地では昨季に2-0からひっくり返されて逆転負けした苦い記憶もある。その記憶を消し去るためにも、終盤戦に弾みをつけるためにも、アウェー8連戦の初戦は勝っておきたい。

 その6日後に戦う名古屋との戦術的な相性は決して悪くない。今季4節のホームゲームでは、名古屋のハイラインを文字通りの速攻で打ち破り、永井の決勝弾で勝利を手にしている。ただ、油断は禁物だ。22節の試合で川崎を3-0と圧倒したように、ツボにハマった時の名古屋は脅威。攻撃のキーマンになるだろう前田直輝や和泉竜司を抑え込めないと、苦しい戦いを余儀なくされそうだ。

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最終更新:8/24(土) 7:36
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