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大人気「ジャンクション萌え」! その圧倒的迫力と深すぎる楽しみ方

8/24(土) 10:01配信

現代ビジネス

注目度大「ジャンクション萌え」の世界

 都市の殺風景な景色が「コンクリートジャングル」と形容されていたのはいつのころだろうか。巨大なコンクリート建造物は無慈悲で自然や人間の生活に容赦なく、やがてわれわれの生活を破壊する脅威となる。そう信じられていた。

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 そんなコンクリートの建造物に極端な愛情を注ぐ人々がいる。サイエンスフィクションではない現実の話。

 中でもいま注目度が高まっているのが「ジャンクション萌え」の世界である。

 ジャンクションと聞いて、多くの人はいったい何を思うだろうか。

 交通情報で聞く渋滞の名所、運転の際に軽くパニックを起こす場所…。個人的な話だが、深夜の入稿後、明け方の浜崎橋ジャンクションを都心環状線から羽田方面へと抜ける。そのまぶしさと天空へと登るようなループによる浮遊感で、ああこのままどこかへ行ってしまいたいと何度も思ったことが記憶に残る。

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浜崎橋JCT(東京都)
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 〈ジャンクションとは、言うなれば高速道路の交差点。その何がこんなにも人を惹きつけるのだろうか。圧倒的な迫力、驚くほどの重厚感、人の流れが生む躍動感と静寂とした躯体、異様さすら感じるほど複雑怪奇な構造、そのすべてを一度に感じることができるのがジャンクションの魅力かもしれない〉

 これは、「ジャンクション萌え(鑑賞)」について掘り下げた本『高速ジャンクション&橋梁の鑑賞法』に書かれている言葉である。まさに、ここにジャンクション萌えの世界観が言い表されているといっても過言ではないだろう。

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西新宿JCT(東京都)
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久御山JCT(京都府)
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ヤマタノオロチのような幾筋ものループ

 もともと「ジャンクション萌え」という言葉が出てきたのは2010年代になってからのことだ。いまや趣味や「萌えジャンル」としてすっかり定着し、高速道路に昭和ノスタルジーを探す定年退職後の壮年男性から、大きな一眼レフを片手に「かわいい」を連発する20代女子まで、さまざまな人々がイベントやジャンクションをめぐるミニツアーなどに集まっているという。

 わたしも実際にジャンクションを訪れてみた。マニアの間では「東の横綱」の呼び声の高い箱崎ジャンクションである。

 仕事が終わり陽の落ちた頃、電車で向かった。地下鉄半蔵門線・水天宮前駅で降り、地下出口を地上に出てあんぐり。ジャンクション真下にある交差点に出た。頭上には、ヤマタノオロチのような幾筋ものループが、まるで雄叫びを上げるかのように迫っていた。「ジャンクション萌え?」とどこか最初は疑心暗鬼だったが、百聞は一見にしかず、すっかりその魅力にはまった。

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東の横綱=箱崎JCT(東京都)
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 大阪に出向くこととなり、今度は「西の横綱」とされる阿波座ジャンクションの真下である人物に会った。

 「ジャンクション萌え」の当初からのサポーターであり、前述した本『高速ジャンクション&橋梁の鑑賞法』の監修者のひとりである阪神高速道路の尾幡佳徳(おばたよしのり)氏である。

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西の横綱=阿波座JCT(大阪府)
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 尾幡氏によると、ジャンクションの楽しみ方は大きく分けて三つあるという。

 まずひとつめは、下から見上げその存在を感じ、写真などに収めることだ。超広角レンズや長時間露光を駆使しながら「萌える」写真を目指す。この分野では、最近ではプロの写真集のみならず、SNS上などで多くのジャンクション写真を目にすることが多くなっている。

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最終更新:8/24(土) 10:01
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